In Sound Mind(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
物語の舞台となる建物から、ときどきドア越しに異なる建物や精神世界、時系列へ移動するシステムが、ほの暗い建物の探索と襲ってくる謎の敵という、ホラーアドベンチャーの王道シチュに予測不能な展開をつぎつぎとプラス。探索欲と怖さを同時に刺激する。拳銃の弾数や懐中電灯の電池など、限られたリソースも緊張感を後押し。謎解きの難度は高くないが、ヒントが少なめで、電池の減りの早さは気になった。
週刊ファミ通1784号より
夢かうつつかも判断が付かないような空間で展開するサイコホラーの物語が興味深い。患者との診断を記録したカセットテープを再生し、精神世界へ入り込んで手掛かりを探す過程のほか、ステージごとのギミックやパズル、そして、敵との戦いかたのバリエーションがさまざまなのが○。インタラクトする対象を視界の中心にしっかり捉える必要がある判定のシビアさは、若干気になるかな。
週刊ファミ通1784号より
必要以上に強い敵が頻繁に出現し、廃墟探検をジャマされるホラー作品が目立つなか、ゴーストに追われるスリルが、探索の恐怖を一層引き立てる役割を果たしている点に拍手。一部の戦闘が謎解き要素を兼ねているのもおもしろい。何かを調べるときにカーソルを合わせづらいのはもどかしいですが、暗くても重要なものを見落としにくい工夫には助けられました。やさしさが垣間見えるストーリーにも好感。
週刊ファミ通1784号より
視界が悪い場面が多く、動線の案内もユルめ。「本当にこっちでいいのか?」と疑いながらさ迷う→結局なんとかなる……という、不明瞭な世界の感触を楽しめます。わざと笑わせにくる展開もあるものの、ホラーゲーム的演出の水準は高め。ヘッドホン装着でプレイすることで、ゾクッとくる瞬間を何度も味わえました。FPSの射撃精度がシンプルに問われるバトルシーンは、人によってはただの苦行に。
週刊ファミ通1784号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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