ジ・インクイジター(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報

卵を守る雨宮
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8

土と埃に満ちた下町から、荘厳な空気の教会まで、街の巨大さに圧倒。審問官となり、自分の裁量で硬軟織り交ぜつつ物語を進めるスタイルが、むき出しの暴力性の残る中世ヨーロッパ世界にマッチし、アドベンチャーとしての本作の個性に。異世界で待つ凶悪な魔物とのステルスアクションや、ローカライズの言葉選びが、退廃的な世界観を後押し。一方、動線がもう少しわかりやすければ、と感じる場面も。

週刊ファミ通1835号より

ジゴロ☆芦田
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7

独特の世界観が大きな魅力。審問官として罪人に対して容赦なく断罪できるのは、バイオレンスなテイストではあるものの、ある種の爽快さも感じさせてくれます。現実世界で情報収集をした後、“非=世界”に入り、“穢れ”から逃れながら“記憶の断片”を集めて、事件の真実を見通す構成も興味をそそる。ただ、プレイは全体的に、つぎの目的地を探して移動している時間が多い印象で、だれてしまうことも。

週刊ファミ通1835号より

くしだナム子
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6

ミッションスクール卒業生として、この奇抜なifの世界には仰天。とても興味をそそられます。ただ、不衛生かつ下品な表現が延々と続く中でクリアーを目指すのは、私個人としては生理的にきびしかった。同じ表現を見て、ダークな雰囲気を評価するプレイヤーも多いことでしょう。自由に行動できるように見えて、かなり制約のある進行なども好き嫌いが分かれるところ。薄暗い中世に浸りたい方向け。

週刊ファミ通1835号より

戸塚伎一
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7

グラフィックが特別美しいわけでは……というか、正直粗が目立ちますが、貧民街のうらぶれたムードの再現は抜群。宗教改革前後の西欧社会の混沌ぶりを随所で擬似体験できます。ゲーム展開は、惹かれる余興要素がほぼない一本道構成。戦闘やQTEなどのアクション操作パートはカジュアル寄りながら、キー反応全般の小気味がいまひとつ。コントローラー振動などの演出面も控えめで、やや興が醒めます。

週刊ファミ通1835号より

ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和

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レビュー

平均

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7.0

ポーランドの小説家が描く“異端審問官(インクイジター)”の物語をゲーム化。異端を断罪する使命を負う主人公が、特殊能力を駆使して、罪深き街に隠された真実に迫る。

発売日
2024年2月8日
価格
5,600 円+税
ジャンル
アクションアドベンチャー
メーカー
Kalypso Media
関連サイト
公式PS Store
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