シャッターニャン!DX(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
ステージ上の物体をカメラで撮影し、それを貼り付けて、道を切り開き謎を解くシステムがシンプルだけど奥深い。限られた保存枚数と、使い捨ての画像が各ステージに手応えをプラス。貼り付け場所が自由なことが魅力でありつつも、足場系はギリギリを狙って失敗し、再び撮り直すために来た道を戻ることもしばしば。それを手間と感じなければ、“記録”=“記憶”でもある物語を楽しめるのかな。
週刊ファミ通1771号より
カメラで撮影して物体をコピーし、その写真を空間に貼り付けることで撮った物を複製する仕組みがおもしろい。箱や空き缶を足場にしたり、自分の姿を写した写真で敵の注意を引いたりなど、カメラの使いかたもいろいろ。ひとつひとつのステージやボリュームはコンパクトだけど、ヒントを頼りに思い出を集めていく物語やムードもステキ。主人公の猫も愛らしく、穏やかな気持ちで遊べます。
週刊ファミ通1771号より
猫と少女のモノクロームな思い出が、ゲームの進行とともに、少しずつ色づいていく演出がハートウォーミング。撮影要素を活かすアイデア自体はそこまで珍しくないものの、撮影対象に叙情的なストーリーを織り込んでいる点がすてきです。適度にチャレンジングなアクションは、パズルの解法がわかっているのに先に進みづらい事態も誘うため、挑戦意欲を刺激されるか気分が萎えるかはプレイヤー次第。
週刊ファミ通1771号より
撮影したオブジェクトを活用しつつのフィールド移動が風変わり。配置したオブジェクトの微調整・再利用がより簡単にできれば……とも思いますが、ゲームテンポが犠牲になっているぶん、突破できたときの手応えを得られます。シャレたムードの演出としての“説明不足”が効果的に作用していないと感じるのは、あまりに探索アクションゲーム慣れしたプレイヤー向けのフィールド構成だからかもしれません。
週刊ファミ通1771号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。