モノクロームメビウス 刻ノ代贖(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
フィールド探索からバトル、そして物語と、王道コマンドRPGの手触り。『うたわれるもの』は未プレイだけど、すんなり世界へ。キャラごとの素早さで行動順が決まるバトルは、“連環”が行動順を巡る攻防をシンプルかつわかりやすくし、誰もが駆け引きを楽しめるものに。そこに霊玉など、立ち回りに変化をもたらす要素がさらなる手応えをプラス。抑え気味のHPや経験値で、じっくり冒険を楽しめます。
週刊ファミ通1771号より
主人公オシュトルの魅力ある人物像が描かれているのがいいし、彼の父にまつわる真相を探る物語も、進行するにつれて関心が高まっていく。『うたわれるもの』シリーズとしては、3D化された街やフィールドを旅するのが新鮮。イベントシーンも3Dモデルでの演出が織り交ぜられ、臨場感のあるものに。“連環”の内側になるほど行動順が早くなる戦闘システムは、なじみやすさとほどよい戦略性を両立。
週刊ファミ通1771号より
作品世界の独特な文化や、真相が気になるお話に引き込まれます。加えて、キャラの描写は最大の魅力で、プレイヤーによってはうれしい発見もあることでしょう。RPGとしてはオーソドックスな作りで、ときにレベル上げのための戦闘も必要になるなど、作業のように感じる場面も。いろいろ工夫されたバトルですが、個人的には打撃一辺倒ではなかなか勝てず、“戦技”を使う機会が多い点がおもしろかった。
週刊ファミ通1771号より
しょうもないギャグがありつつ、背筋が伸びる対話もありつつの物語展開は、ファンタジー冒険物が好きであれば、『うたわれるもの』の前日譚という要素を差し引いても楽しめるはず。細密さではなく見せかたで勝負している背景グラフィックも好印象です。戦闘は、地道な経験値・お金稼ぎが欠かせない渋めのバランス調整ですが、草木を分け入っての寄り道など、フィールド探索の魅力で相殺できる面も。
週刊ファミ通1771号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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