くちなしアンプル(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
ランダム生成のダンジョンRPGをベースに、階層のショートカットや出現アイテム量などを“農地化”という形で表現。農地化を進めるほど狭くなるフロアと大量に手に入るアイテムが、再挑戦の敷居をグッと下げて、何度もプレイしたい気持ちに。その一方で、近接攻撃中心の戦闘や、立方体の図形タイプをはじめ無機質な敵など、バトル自体はシンプルな作り。演出を含め、地味に感じる部分もあり。
週刊ファミ通1731号より
見た目はローグライクだけど、成長要素が蓄積され、ペナルティーもきびしくなく、プレイ感は別物。ダンジョンに潜っては素材を集めてを重ね、主人公の強化をしつつ、ダンジョンを育てていく仕組みがユニークで、各フロアを“農地化”すると素材集めがよりはかどり、やめどきを失ってしまう楽しさがある。独特で不思議な世界も魅力。ローポリゴンで記号的に描写される敵の姿は、やや味気ないかな。
週刊ファミ通1731号より
やめられない、止まらない。ダンジョンで集めた素材により、各階層をプレイヤーに有利な構造に変えられる仕組みが麻薬的。地下で素材を集めては戻ってダンジョンを改良し、改良に足りない素材を集めるためにまた潜るサイクルを、数十時間ぶっ通しでくり返しました。倒れても一部のアイテムは没収されなかったり、主人公がレベルアップし続けるといったゆるめの設計も冒険の推進力のひとつ。
週刊ファミ通1731号より
シンプルかつ明確な難度の“壁”が立ちはだかるダンジョン探索をほどほどのところで切り上げ、その時点で素材が揃っていればステータス強化……のくり返しがツボに入れば、びっくりするほど時間を費やせます。攻撃対象マスの指定をミスしやすい操作性により、一手のムダが即、死につながる緊張感も表裏一体です。個人的には、ストーリー要素がもう少しテンポよく進展してほしかったところです。
週刊ファミ通1731号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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