夜廻三(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
シリーズ初プレイ。子どものころに感じた、夜が持つ漠然とした怖さと非日常感が再現されたステージデザインにドキドキ、ハラハラ。歩く場所で変化する足音をはじめとした“夜の生活音”の演出で没入感がアップ。お化けへの対処方法や、10円玉で行うセーブ、朝までの制限時間などのシステムなど、プレイヤーに負荷をかける仕掛けで怖さを後押し。物語も重めなので、持続する高い緊張感を楽しめるなら。
週刊ファミ通1741号より
子どものころに感じた夜の怖さを呼び起こさせる空気感や、ノスタルジックな気分にさせる街並みといった魅力の部分は健在。前作までは、お化けから隠れてやり過ごすときに待つだけの時間が生じていたが、“目を閉じる”動作が新たに加わり、見つからないようにしながら移動もできるなど、プレイのテンポが向上したのが○。一方、たっぷり間を取ったイベントシーンは、若干もどかしさを覚えることも。
週刊ファミ通1741号より
子どものころに覚えた心細さや見えていた風景が的確に表現されていることに、今回もハッとさせられました。陰惨な描写やドッキリ演出に終始おびえっぱなし。記憶を取り戻すためにいくつもの場所を巡って恐怖と戦う主人公の勇気には脱帽です。テンポがスローだったり、場面によっては謎解きが単調だったりと、もどかしく思うこともあるけれど、それがシリーズ独特の間を生み出しているとも感じました。
週刊ファミ通1741号より
すごく怖い、というより不意の轟音で驚かされるのが精神にキます。ゲームテンポは遅めながら、随所でタイミング重視のアクション操作が必須。全力で追撃を振り切る場面と、目を閉じてその場でやり過ごす場面のメリハリが効いているので、ついやめどきを失います。自身の大切な記憶を思い出していくメインストーリーは魅力的ながら、各舞台ごとの仕掛けのインパクトの強さから、ややぼやけた印象に。
週刊ファミ通1741号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。