What Comes After(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報

卵を守る雨宮
ファミ通公式Nintendo Switch
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6

“死”をテーマにした短編小説のような佇まい。今日もどこかで自分の通学or通勤圏内で、自分の知らない人の命が、さまざまな理由で失われていく……。そんな当たり前の事実にハッとさせられます。終電後の深夜の電車内という舞台が、雰囲気作りはもちろん、ゲームの導線としても秀逸。とは言え、プレイヤーの介入できる部分が少なく、ゲームだからこその選択のドキドキやリアクションのおもしろさは薄め。

週刊ファミ通1708号より

ジゴロ☆芦田
ファミ通公式Nintendo Switch
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7

死後の世界へ向かう魂と会話し、生きとし生けるもののさまざまな思いを聞くことで、多様な死生観を感じ取る体験が味わい深い。クリアーまでに掛かる時間は短く、プレイ内容も歩いては人の話を聞くだけなので、価格に対しての満足度という点では人によって意見が分かれそうなものの、エンディングを迎えた後は清々しい気分になれます。自己肯定感を高めてくれる作風が、いまの時代にマッチ。

週刊ファミ通1708号より

くしだナム子
ファミ通公式Nintendo Switch
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8

ユーモアも残酷さも内包する、ハートウォーミングなインタラクティブノベル。人間、ペット、植物……いろいろな立場の死者と会話することで、それぞれの世界の社会的問題に思いを馳せたり、ホロリとさせられたり。コミカルなグラフィックがお説教くささを和らげています。登場人物が付けているマスクが、作品世界とリアルとを結びつけているとも感じました。希望を見出せる物語の運びかたも好き。

週刊ファミ通1708号より

戸塚伎一
ファミ通公式Nintendo Switch
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6

“死者の世界に迷い込んだ生者が、さまざまな対話を経て現実に戻る”という大まかなプロットは魅力的。死者との対話内にハッとするフレーズもいくつかありますが、決して長くはないゲームプレイ全体として振り返ると、プレイヤー自身の試行錯誤やチャレンジの機会が一切なく、状況の素通りで終わってしまった印象。せめてテーマにもう一歩踏み込む展開が欲しかったというのは贅沢でしょうか。

週刊ファミ通1708号より

ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和

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レビュー

平均

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6.7

死者の魂を運ぶ列車に偶然乗り込んでしまった女性が、多くの魂たちとの交流を通して愛、後悔、生、死について学んでいく、横スクロール形式の短編アドベンチャーゲーム。

発売日
2021年8月19日
価格
700 円+税
ジャンル
アドベンチャー
メーカー
コーラス・ワールドワイド
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