My Memory of Us ~ちいさなオリーブの花たち~(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
軍靴の足音が響くモノクロ世界を、少年と少女のふたりを使い分けながら進むスタイルと、切ないドラマがマッチ。見た目とアクションは地味めですが、謎解きとアクションの配置にメリハリがあり、ステージ進行を後押し。キーアイテムが赤く表示されるシステムもイイね。テキストはなく、プレイヤーの想像に重きを置いたスタイルだからこそ、行き詰まったときのフォローがあればと思う部分も一部あり。
週刊ファミ通1690号より
かわいらしいタッチと、モノクロームを基本とする中に赤い色がポイントとして使われているグラフィックが印象的。ほどよい難度で、赤い色がヒントにもなっているのがグッド。ふたりで手を取り合って進み、少年と少女のそれぞれに対応したギミックを操作したりして謎を解くのは楽しめる。史実を基にしたストーリーは戦争の悲惨さを伝えつつ、温かみを感じさせるものになっているのがいいね。
週刊ファミ通1690号より
子どもどうしの友情にほのぼのしつつ、ノスタルジックな舞台から静かに立ちのぼるメッセージ性に、物悲しい気分にもなる作品。暗いトーンの映像と音楽に不安を煽られ、パトリック・スチュワートの朗読に引き込まれて、物語の行方を見届けずにはいられません。協力タイプのパズル自体にはあまり新規性を感じませんが、手をつなぐという表現がエモーショナル。思い通りの操作が難しい場面もありました。
週刊ファミ通1690号より
戦時下の街並みで綴られる物語のビターさが、カリカチュアライズされたビジュアルによって引き立ちます。ゲームプレイは謎解き、アクションともに、異なる能力を持ったふたりのキャラクターの切り換えがポイントに。登場人物のセリフ代わりの記号とシチュエーションから解法を汲み取る推理シーケンスが楽しいですね。アクションの流れがたびたび寸断される操作性には若干ストレスを感じます。
週刊ファミ通1690号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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