モンスターを倒して強い剣や鎧を手にしなさい。死んでも諦めずに強くなりなさい。勇者隊が魔王を倒すその日を信じています。(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
スタイルは、クラシックな王道ダンジョンRPG。レベルの制限や評価システムがさらなる手応えを、数多の装備品やスキルポイントの振り分けが自分だけの戦いかたをもたらす、間口の広い作りが好印象。さまざまな武器を収集できるハクスラ要素が探索の背中を押しする、リプレイ性が強い作り。何度も使用するからこそ、パーティー編成のUIは、切り換えを最小限に抑えた形で行えたらば、と思うことも。
週刊ファミ通1701号より
ベースはオーソドックスな作りだが、進行状況に応じてレベルの上限があり、各ボスの討伐時の平均レベルなどでプレイを評価する仕組みが秀逸。低レベルクリアーのようなやり込みをゲームのシステムとして称賛してくれて、ご褒美もあるので、挑戦意欲が湧く。一般的なRPGに比べて遊びの幅が少し限定的になる側面もあるけど、全滅のたびにキャラが強化されるし、難易度も選択可能でフォローは十分。
週刊ファミ通1701号より
キャラメイクやレアアイテムのドロップなどなど、このジャンルの元祖的存在『ウィザードリィ』を連想させるエッセンスが、懐かしくも新鮮です。ドラマ性の薄さや歯応えある難しさも含めて人を選びそうですが、昨今のダンジョンRPGの流れとは異なる方向の楽しみかたが提案されていて、これはこれでアリ。戦闘のたびに武具を入手することもあり、強弱や効果がパッと見で把握しづらいのは少し気になる点。
週刊ファミ通1701号より
3DダンジョンRPG特有のとっつきにくさを払拭すべくさまざまな工夫が施されていることが、随所から伝わります。とくにUI面がフレンドリーでいいですね。その一方で、キャラの成長レベルが階層ごとのキャップ制だったり、パーティー全滅後の支援処置が渋かったりと、「こう遊ぶべし」を強いる厳格さも。何だかんだでキャラや物語性よりも、歩みを慎重に進めること自体に喜びを感じる人向けの作りです。
週刊ファミ通1701号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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