カンニバルクッキング(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
キャラの動きと操作性、視認性に優れた画面デザイン、協力プレイを盛り上げる変化に富んだステージなど、アクションゲームとしての完成度は高い。ただ、“人食い”を題材にすることに対する作り手側の配慮が致命的に足りない。人種や宗教差別を感じざるを得ない操作キャラ、観光客を生け贄にする設定への圧倒的罪悪感を、キャラのデフォルメのみで薄めさせる加虐性。おもしろくても個人的にNGです。
週刊ファミ通1644号より
オーダーに従って食材を組み合わせ、調理して提供する、『オーバークック』シリーズに似たアクションだけど、観光客を倒して肉を入手する工程が独自のスパイスにはなっている。しかし、見た目がコミカルとは言え、“食人”というテーマを盛り込んだ作風に関しては、嫌悪感を抱く人が少なくなさそう。安定感に欠けるキャラの挙動も気になるところで、ステージからの転落が起こりやすいのもストレスに。
週刊ファミ通1644号より
残酷でユーモラスな世界設定が妙ちくりん。移動に慎重さが求められるなか、肉の焼け具合をチェックするなど、同時にやることがいっぱいあって焦る~。それぞれに時間制限があることが忙しさに輪を掛け、協力でも対戦でも、そこに笑いが生まれます。どんどんチャレンジングになっていくものの、基本的にやることが同じなので、ひとりでのキャンペーン制覇はやる気が続かないプレイヤーもいるかな。
週刊ファミ通1644号より
一部食材をバイオレンスな手段で調達しつつ、オーダー通りの料理を提供していくゲームプレイは、シンプルながら高精度のアクション操作が要求されます。とくに、ソロプレイで最高評価を狙うには、ステージの特性に合わせた特殊アクションの選択も重要になります。オンラインマルチプレイの対象がフレンド限定なのはよし悪しですが、少なくとも多人数プレイでガチになるゲーム性ではありません。
週刊ファミ通1644号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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