ITTA(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
生と死があやふやな世界でくり広げられる、切ない物語が非常に好み。RPG風の探索ではありますが、ボス敵を倒せばいいだけなので、やるべきことはシンプルで遊びやすいです。バトルが弾幕シューティングなのが風変わり。敵の攻撃が苛烈で、難度はかなり高めですが、オプションで無敵やダメージ倍率を上げる機能があって安心。武器選択時に、未入手の武器の空欄がそのままなのはちょっと面倒。
週刊ファミ通1641号より
スピリチュアルでいて不穏な空気も漂わせるストーリーを、かわいいグラフィックで描いているのがいい味に。バトルは歯応えがあり、大量にばら撒かれる敵の弾にハラハラさせられ、熱くなれる。体力と武器が充実する後半よりも、序盤の方がきつい印象で、弾幕が苦手な人だと早々に心が折れてしまいそう。オプションの設定などによる救済措置もあるが、難易度曲線がもっと練り込まれていれば、とも。
週刊ファミ通1641号より
庭園や遺跡のようなフィールドは一見穏やかでも、死を思わせるものが散りばめてあって不気味。ドット絵ながら、ほかにはない世界を描き出しています。バトルはのっけから容赦ないボス戦。ボスはどれも独創的で、攻撃もえげつないですね。2本のスティックで移動と発射方向を操作するタイプですが、回避に終始してしまうほどの弾幕の密度が濃く、シューティング上級者向けかな。相棒役の猫の霊が癒し。
週刊ファミ通1641号より
敵の攻撃パターンを読み、銃撃と回避で応戦していく防防の駆け引きが熱く、アクションの心地よさは十分。反面、マップ探索はフィールドの立体感や、オブジェがインタラクトできるかどうかがわかりづらく、慣れるまで戸惑う。独特の世界観は先の展開が気になる作りでいいのだが、全体的に説明やヒント不足で、行動がしらみつぶしになりがち。無敵モードがあるのはアクション初心者にうれしい配慮。
週刊ファミ通1641号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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