のらねこものがたり(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
猫も世界もかわいくて、操作もシンプルだけど、内容はハードかつリアル寄り。猫目線になるとわかるクルマの怖さや空腹での体力減少など、野良猫の生きづらさを体験できます。店の魚を盗んだり、心ない人間から暴力を受けたりと、猫でほっこりしたい人だと逆にモヤモヤしそう。マルチエンディングでいろいろな結末を見られるのはうれしいけど、くり返しプレイを快適にする便利機能がもっとあれば。
週刊ファミ通1633号より
野良猫となって街で生きていくプレイ内容は新鮮味があり、猫たちのかわいさや人々との触れ合いにほっこりさせられる。現実世界での野良猫が置かれる過酷な環境を想像させられて、胸が痛むところもあるけど、そういった実状に目を向けるきっかけにもなるかもしれません。おおよその進めかたやセオリーが把握できたのち、各エンディングを見ようとすると、プレイがちょっと作業的になる部分もある。
週刊ファミ通1633号より
生きることのきびしさを突きつけられつつ、小さなやさしさにも触れられる、悲しい童話のような味わい。より幸せな結末を求めて、また登場人(動)物それぞれの物語が気になって、くり返し遊びたくなる構成が巧みです。反面、できることが少なく、多少作業感が漂ってくるのは否めないな〜。移動時に斜め方向への入力が求められるのは、好みが分かれそうだけど、クォータービューの街並はキュート。
週刊ファミ通1633号より
子猫の操作性はよいとは言えず、ゲーム内時間の経過速度の速さも相まって、地形物への引っ掛かりにストレスを覚えます。基本的には、周回プレイごとにテーマを絞り込んで挑む“お使いゲーム”で、同じ手順をくり返す場面が多くなるのが辛いところ。ただ、特定の他者のプライベートに踏み込む過程自体はおもしろく、何気ないやり取りの中で光るセリフも多数。眠れぬ夜にひとり遊ぶのに向いている?
週刊ファミ通1633号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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