ライフ イズ ストレンジ 2(Xbox One)のレビュー・評価・感想情報
洗練されたセリフ回しと演出、印象的なカメラアングルなど、“まるで”ではなく“まさに”ドラマの主人公となって、弟との逃避行を演じているプレイ感。もともとエピソード形式で順次配信されていたため、物語の引きもうまく、作品世界にグイグイ引き込まれます。調べられる場所も多くて、ゲームならではのリアクションを楽しめる要素も充実。設定の関係上、物語が重めになり、そこは人を選ぶかな。
週刊ファミ通1633号より
選択肢による展開の変化と濃厚なドラマで先が気になって、引き込まれる。単純に展開が変わるだけでなく、各選択が弟のダニエルの言動などに影響を与えるため、プレイヤーが兄としての責任を考えさせられる構造になっているのが秀逸。シリーズ1作目と比べて、始めこそ物語やシステムのインパクトが少し薄れたようにも感じたが、前作とはまた違う、選択がもたらす重みを感じさせてくれたのが見事。
週刊ファミ通1633号より
理不尽で不幸な出来事の連続に、兄弟たちに肩入れしつつ、逃避行の一部始終を見守りました。納得できるラストを迎えるまで、いろいろな可能性を試せるシステムが、救いとなっています。超能力がテレキネシスになったことで、分岐との相関性は薄くなったけど、パワーの発動はドラマチック。前作と共通するキーワードやテーマ、前作をしのぐメッセージ性、そして音楽に心をガシッとつかまれました。
週刊ファミ通1633号より
美しい自然を舞台にくり広げられる、頼りなくも健気な兄弟の逃避行が、おっさんの涙腺をただただ緩ませます。旅先で出会う人々の何気ない表情の変化や所持品からも、人生の深い部分にあるものが読み取れ、非常に濃密なゲーム内時間を過ごせます。選択肢の選び直しやシーンスキップが気軽に行えない点がさしてマイナスに感じないほどに、現在進行形の物語の推進力が強く、いずれの展開もユニークです。
週刊ファミ通1633号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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