モノクロームオーダー ―アイゼデシルの裁定者―(Xbox One)のレビュー・評価・感想情報
基本となる部分は16ビット風グラフィックのシンプルなRPGですが、さまざまな案件に対して行う“裁定”のシステムがとてもユニーク。下したジャッジによって報酬やストーリーが分岐するうえに、どちらの言い分もわかるような案件ばかりで悩ましいところがニクいです。スキルにオーブをはめるカスタマイズは、最初は消費SPが大きすぎて、すぐ燃料切れになるところがちょっともどかしいですね。
週刊ファミ通1607号より
“裁定”によって多彩な事案に判断を下すことで、各種イベントの結末や国の状態が変化するうえ、仲間になるキャラやストーリーにも影響を与える構造が好奇心をくすぐる。周回プレイが楽しみになるので、プレイが快適になる機能がもっと欲しかった気もするが、戦闘だけでなく会話シーンも高速化できるのは便利。キャラの立ち絵は同人作品のように感じる絵柄で、クオリティーが気になる人もいそう。
週刊ファミ通1607号より
主人公は裁判官のような役割で、許すか許さないかなど、2択の“裁定”を行うが、その内容が毎回悩ましい。相手の運命だけでなく、街にも影響を与えるので、つい有利になるよう考えて、打算的になってしまう場面も。選ぶ機会が多い一方で、主人公のセリフは1択しかないという対比がユニーク。ただ、しゃべらなすぎて、存在感が薄くなりがちかな。戦闘は、ケムコ作品ならではのスピーディーバトルです。
週刊ファミ通1607号より
多種多様な問題を“裁定”するというゲーム性がおもしろく、選択によっては、その後の物語や主人公の立場が変化していく緊張感が味わえる。“裁定”自体はとくに目新しい仕掛けではないのだが、バトルや各種イベントなどがアクセントとなり、飽きずに楽しめる構成に仕上がっている。グラフィックやシステムがやや古くさく、フラグ立てやしらみ潰し感を覚える展開が多いなど、気になる部分もあった。
週刊ファミ通1607号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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