MISTOVER(ミストオーバー)(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
陣形やジョブで変化する攻撃、デフォルメされたキャラ、巧みな技演出と、ツボを押さえたバトルがナイス。そこに出血、空腹、灯りの範囲を表す“光輝度”、アイテム汚染といった独自性、さらにハクスラ要素もプラスされ、シミュレーションバトルとしての完成度はとても高いです。ただ、プレイヤーが管理することが多すぎて、トライ&エラーで何度も挑むローグライクとの組み合わせは、人を選びそう。
週刊ファミ通1610号より
かわいいキャラの見た目に反して、全体的にかなりハードな仕様。死亡キャラのロストや、ゲーム全体の制限時間のような“滅亡の時計”といった要素もあり、一手ごとの行動に重みが感じられる。遊び手を選ぶ作品ではあるけれど、緊張感のあるチャレンジングなプレイ感は魅力。キャラの情報の確認や装備の変更のほか、戦闘後に変わってしまった陣形を戻したりするのに手間取るUIは、改善の余地あり。
週刊ファミ通1610号より
ダークで神秘的な雰囲気を作り出す、独特な絵のタッチが魅力。コマンドバトルとローグライクの組み合わせは、一風変わっていておもしろみがあります。一方で、テキストが長くて多い点や、時間がかかる戦闘など、テンポが損なわれがちなのが惜しい。いずれも早送り機能がより便利であればベターでした。キャラの配置と組み合わせで発動可能な技が変わるので、隊列をあれこれ悩むのが楽しかった。
週刊ファミ通1610号より
苦しいのは序盤だけかと思いきや、難易度を“やさしい”に設定してみても、消費系アイテムの不足や攻撃の通らなさに長らく苦しめられる辛口調整。斜め移動を活用できる状況が限定的で、逃走後の立て直しも難しいなど、システム面における縛りも強めです。パーティーの基礎性能を地道に上げていくことに喜びを感じられる人であれば、決して気楽には挑めないダンジョン攻略にものめり込めるでしょう。
週刊ファミ通1610号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。