ベア・ナックルIV(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
1990年代初頭のベルトスクロールアクションの雰囲気を色濃く残しつつ、操作性や演出が現代仕様にチューニングされたプレイ感。必要最低限のイベントでありながら、ストーリーを感じつつ戦えるステージ構成、攻撃タイプごとに外見が異なる視認性抜群の敵キャラたちなど、丁寧な作りが光ります。最大4人でのプレイや幅広い難易度設定により、エンジョイ勢からガチ勢まで遊べる間口の広さもいいね。
週刊ファミ通1642号より
まず。長い時を経てシリーズの続編を遊べることが熱い。絶妙な間合いからの攻撃など、敵の動きにいやらしさを覚えつつも、それを踏まえていかにうまく立ち回るかを考えるのは楽しく、懐かしいベルトスクロールアクションの手触り。移動スピードがゆっくりめなのは、昨今の軽快なアクションに慣れているとストレスに感じるか。レトロな姿のままの、シリーズ過去作のキャラが使用できるのはナイス。
週刊ファミ通1642号より
キーコンセプトを貫いた続編。アメコミ風に変化したビジュアルは、「当時は気づかなかったけど、ドット絵を通して脳内で見ていたのはコレなんじゃないか」と思えるほどの相性のよさ。ひたすら殴ってコンボをつなげる快感は、不変のものと再確認しました。数が増えたプレイアブルキャラは、選択時にキャラの特性が示されず、ゲームオーバー後の再挑戦時などに若干不便。手ごろな価格で満足度が高い。
週刊ファミ通1642号より
複数の敵を一度に吹き飛ばしたり、ギミックを利用したりして仕留める痛快さと、接近戦に強い敵と対峙する緊張感が断続的に押し寄せるゲームテンポは、まさに「ベア・ナックル」。独自のアートスタイルを貫きつつも、スコア累計でシリーズ過去作のプレイヤーキャラが開放される要素なども盛り込み、おっさんゲーマーの共感を得やすい作りです。ストーリーがやや尻すぼみな点以外は、とくに不満なし。
週刊ファミ通1642号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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