明治活劇 ハイカラ流星組 -成敗しませう、世直し稼業-(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
快活で超個性的なキャラクターたちが織り成すドタバタラブコメディーの要素と、父親の死の真相に迫っていくシリアスな要素が見事に融合した作品。恋愛の甘さはあるものの、どちらかと言うと事件を追う流れが色濃く描かれており、加えて予想の斜め上をいく大波乱の展開が多いため、先が見えずにヤキモキすることも。2周目以降のプレイで判明することが多いので、物語への理解を深めるには周回プレイ必至。
週刊ファミ通1659号より
明治時代のムードに浸れる、彩り鮮やかでモダンなデザインのグラフィックがステキ。暗躍して世直しを行うストーリーは『必殺仕事人』を彷彿させるが、悪を成敗する様は痛快。真相を追うドラマも先が気になります。マップ画面で情報を集めるパートは、自分で調査を進める気分を味わえつつ、おまけボイスなどが獲得できるのがナイス。探索パートを飛ばせるのも、物語に集中したい人へのいいフォロー。
週刊ファミ通1659号より
複雑な生い立ちや仇討ちなどの哀愁を帯びた側面を、明るく気立てのよい町娘がカラリと中和。人情ものであり、ピカレスクロマン的な要素もありで、ドラマは痛快です。周回前提の構成ということもあって、ルートによってはモヤモヤする描写もありましたが、そのぶん真相が気になってしょうがない。個別ルートに突入した後も、仲間といっしょにワイワイ行動するシーンがあるのがほほえましかったです。
週刊ファミ通1659号より
主人公が闇稼業になじんでいく過程がゆるやかに描かれるため、各ルートでの恋愛エピソードの積み重ねをじっくりと堪能できます。マップ探索パートは、推理アドベンチャーゲームっぽさを楽しめるだけでなく、各キャラの意外なリアクションなどのオマケ要素を楽しめるのがいいですね。物語世界のムードを優先したと思われるUI構成は直感的とはいえず、反応にもワンテンポの“溜め”が入る印象。
週刊ファミ通1659号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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