Minoria(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
静けさと闇に包まれたステージのグラフィックから主人公の可憐な動きまで、すべてが世界を耽美に。多くを語らず、横たわる死体、瀕死になると動きが鈍くなるボス敵、残された日記などからしみ出る違和感と、ステージの変化で物語を深く感じさせる構成が見事で、探索を後押し。一撃のダメージが大きく序盤の難度こそ高いが、アクションや魔法が増えることで、攻撃の自由度が増してバトルは爽快に。
週刊ファミ通1661号より
かわいらしいキャラとダークな世界観が魅力的。暗い背景のある修道女と魔女たちの戦いを描く物語も興味をくすぐる。アクションの手触りは軽快で、敵を剣で切り刻む感触も気持ちいい。ただ、高難度というわけではないけど、敵の攻撃力がやたらと高く、こまめに回復しないとコロッと倒されてしまうことがあり、前回セーブした時点からのやり直しとなるのがたびたびあるのは、若干ストレスに。
週刊ファミ通1661号より
どこか影絵のようなビジュアルが、暗く重たいテーマや伝承めいた物語と調和。教会音楽を連想させるサウンドとともに、作品世界に誘われます。カチッと正確に、かつ滑らかに動くアクションが快適。次第に情報が補完され、背景への理解が深まっていく進行がモチベーションに。セーブポイントからのやり直しとなったり、デモのスキップができず、情報も巻き戻るのには滅入るプレイヤーもいるかと。
週刊ファミ通1661号より
戦闘は、ちょっとした敵でもタイミングが微妙にズレたら瀕死級のダメージを受けるシビアさが。ボス戦も、特殊攻撃や経験値稼ぎがアドバンテージになる感覚は薄く、攻略セオリーに基づいた確かな基本アクション操作がひたすら要求されます。フィールドはそこそこ広いものの、構造自体は素直。迷宮をさまようこと自体よりも、無常なる静けさに満ちた物語世界の居心地をしみじみ味わえる作りです。
週刊ファミ通1661号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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