蛇香のライラ ~Trap of MUSK~(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
さすがCERO D。広がるのは、蛇のようにねっとりと絡みつく官能の世界。妖艶さと純粋さを併せ持つ主人公が攻略対象に深く関わるほど、痛みとも快楽ともおぼつかない大きなうねりへと飲み込まれ、まるで禁忌を犯すような甘美な心地よさを味わえます。三角関係を描く二重スパイルートはもちろん、バッドエンドはさらに扇情的な展開。エグい表現も多めですが、それもまた美しい。“第三夜”はヤバイ。
週刊ファミ通1606号より
アラビアンな世界観や漂う大人のムードが魅惑的。キャラだけでなく、怪しくも煌びやかな背景のグラフィックもグッド。進行は駆け足気味だけど、密偵として各国の王子と過ごすシナリオはドキドキ感があります。官能的な表現もなかなか攻めていて、物理的な意味でふたりの男性に挟まれ、代わる代わるキスをされたりして、刺激的な描写や逆ハーレムの状況が好きな人には、たまらないのではないかと。
週刊ファミ通1606号より
オトナの女性の鑑賞に値する、“ハーレクイン”的なムードにうっとり。丁寧に描き込まれた背景は、ネオンカラーが目に刺さる色使いが独特で、これもアダルトな空気作りにひと役買っています。背徳の多重交際はもちろん、主人公が意外とウブなので純愛まで経験できる幅の広さ。物語は駆け足気味で、多少説明不足な面もありますが、ボリュームには満足。ヒロインのセクシーボイスも聞いてみたかった。
週刊ファミ通1606号より
煙などの空気感の表現の巧みさによって、物語世界の妖しさと、そこに宿る、ある種の真実味が引き立ちます。CVを含む官能描写に関しては、正直、恋愛ものとしての側面が吹き飛ぶほどのインパクトがあり、そこをどう捉えるか次第という部分はあります。大枠の構成が共通する短編シナリオ集ではありますが、ゲームが推奨する順序通りにプレイすれば、それなりにどんでん返しを楽しめるのがいいですね。
週刊ファミ通1606号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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