WILL: 素晴らしき世界(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
中国産のビジュアルノベルという変わり種ですが、総合的によくできているので、何の違和感もなく楽しめます。手紙のテキストを入れ換えることで人の運命を変える設定がユニーク。不幸に陥ったふたりの人を、パズルを行って展開を変え、幸せに導いていくのがおもしろい。ひとりの行動がほかの人に影響を及ぼすところは、名作アドベンチャーの『街』っぽいところがありますね。音楽もステキでした。
週刊ファミ通1565号より
手紙の文を入れ換えることで、手紙を書いた人々の運命を変えていくという設定が好奇心を刺激。文章を読むのを主体にしつつ、パズル要素を含めた作りだが、正解を見つけるために悩むというよりは、いろいろな結末を楽しみながらストーリーを読み進められるので、気負わずプレイできる。差出人の異なるふたつの手紙の文を入れ換えるといった仕掛けもナイス。綺麗なタッチの絵や音楽もいい感じ。
週刊ファミ通1565号より
プレイヤー扮する神様も含め、個性的なキャラたちそれぞれの事情と、互いに絡み合い影響し合う運命から目が離せず、止めどきが見つかりませんでした。多少のほころびはあるものの、大きな破たんなくまとめられたシナリオとアイデアに脱帽。軽妙で異国情緒も漂う筆致や翻訳もよかった。部分的にバックログが見られないほか、ヒントがわかりにくい部分もあり、クリアーにはひらめきも根気も必要。
週刊ファミ通1565号より
手紙の文章をパズルのように、順序の変更、ほかのキャラと入れ換えを行い、彼らの人生に介入するシステムが◎。キャラごとの物語も、ラブストーリー、学園モノ、クライムサスペンスなどテイスト豊かなうえ、1エピソードが短くてサクサク進められる。同じ登場人物でも中盤以降で展開がガラリと変わったり、あえて“S”ランクを取らないことがトゥルーエンドになったりと、じっくり遊べます。
週刊ファミ通1565号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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