逆転吉原~扇屋編~(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
シリーズ第2弾の攻略対象たちも、吉原という籠の中で生きる花魁としての矜持があり、それぞれに独特の艶があって美しい。つかみどころがなく飄々とした彼らが、いつしか我を忘れて主人公に溺れ、秘めていた弱さを出していく展開はとても官能的。キス顔の立ち絵を多用する見せかたも◎。もとがスマホゲームで、物語がブツ切れで展開が早い点と音声が入っていないのは残念ですが、低価格はうれしい。
週刊ファミ通1529号より
遊郭における男女の立ち位置が逆転した世界設定はそのままに、キャラが一新されているので、前作である『菊屋編』を未体験でも問題なく楽しめます。男性花魁たちの、色気の漂う感じがうまく表現されていて、グラフィックも美麗。ストーリーはあっさりめだけど、気軽に遊ぶのにはいいかと。自分の中で、各キャラへの想像を膨らませるのも一興ではあるが、ボイスがないのは、やはりちょっと寂しいかな。
週刊ファミ通1529号より
身持ちの堅いお嬢さまと遊郭という取り合わせにのめり込めるかどうか。ルートにもよるけど、ユニークでほほえましくもあり、イラッとさせられることもあり、かな。好感度の変化は別画面で容易に確認できるものの、エフェクトなどで即座に表現されれば、よりわかりやすく、演出面でも盛り上がれたかとも。セーブの速さや、手動操作を挟んでも解除されない自動再生など、システムまわりが快適。
週刊ファミ通1529号より
遊郭という設定を活かしての、序盤で相手を決めるシステムで、その人との物語だけに没頭できて〇。選ばなかった男性も物語に絡み、意外な一面やカッコいい姿を見ることで、周回プレイの動機にもなる。セーブ画面で現在の好感度がつねに確認できるなど、難度は低め。クリアー後の後日談やデートシナリオを含め、遊郭的な大人の駆け引きというか、恋物語を楽しむ作品。やっぱ、ボイスは欲しいよね。
週刊ファミ通1529号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。