ナツイロココロログ(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
ヒロインのデザインや性格、ストーリー展開などは、よく言えば王道的で、言い換えればよくあるタイプの学園ラブコメもの。しかし、現実のほかに仮想現実の世界が存在し、それらを両輪として物語が進んでいくところが、本作ならではの特徴であり、魅力にもなっている。ヒロインたちが現実世界では隠している一面を、仮想現実の中でだけ垣間見せる構成がうまく、そのギャップの表現もナイスです。
週刊ファミ通1533号より
恋愛シミュレーションの電脳世界の中で、ヒロインたちが現実世界とは違って本音で接してくる構図には興味を惹かれるし、そのシチュエーションが活かされているシナリオなのが○。問題を乗り越えることによってふたりの距離が縮まる、といった流れは定番ではあるけれど、展開がやや無理矢理に感じるところも。妹やツンデレの幼なじみは、キャラ設定としてはベタながら、魅力的に描かれています。
週刊ファミ通1533号より
現実とサイバースペースで、ヒロインとその内面のそれぞれに接することができる構図がおもしろい。本人とアバターで、見た目や衣装が異なる女の子たちは眼福ですが、CG上の表現手法にも違いがあれば、作品世界によりのめり込めたかと。全体を通して、選択肢によるドキドキ感はそれほど味わえない構成でしたが、仮想空間だからこそ実現し得る再会など、設定を活かした物語には引き込まれました。
週刊ファミ通1533号より
主人公のことを好きなんだろうけどあと一歩主張しきれない美少女たちが、ネットダイブ型のゲーム内で“自己解放”するギャップが微笑ましく、つい応援したくなります(笑)。個別ルートの物語はいずれも王道の展開。攻略も簡単で、よくも悪くも安心して楽しめます。セクシー系の表現は、過激というほどではないものの、グラフィックの細部へのこだわりが随所に見られ、フェティシズムを刺激されます。
週刊ファミ通1533号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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