シルバー2425(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
古いゲームのリメイク作なので、操作面でやや不親切に感じることも。だが、須田剛一氏が生み出すシナリオやスタイリッシュな演出は、いまプレイしても新鮮で、先の読めない展開に一気に引き込まれた。ひと癖もふた癖もある登場人物たちも魅力的。『シルバー事件25区』に追加シナリオが収録されているのもうれしい。2本遊べるのはお得だが、フルプライスの価格は、ちょっとお高めという印象も。
週刊ファミ通1527号より
クセがあるが、独特の空気感と演出が大きな魅力で、好きな人ならこの世界に没頭して物語を楽しめるはず。バックログが見れないほか、『シルバー事件』のほうはセーブできる場面が限られている仕様がやや不便に感じるなど、時代に合わせて利便性を向上させてほしかったところも。『シルバー事件25区』がまた遊べるようになったのはありがたいけど、もっと手に取りやすい価格設定だと、なおよかった。
週刊ファミ通1527号より
とても全貌を把握しきれない深く巨大な闇に、自分の立場なりの視点から少しずつ迫る、まるでジグソーパズルのピースを地道にはめ込んでいくような展開がスリリング。SF的な未来都市で、昔ながらの刑事や記者が泥くさくもがく姿が、洗練された独特の表現で描かれます。ずっと気になっていた続編もかなりのボリュームで、久々に、本格的な推理ものにがっつり取り組む濃密な時間を過ごせました。
週刊ファミ通1527号より
画面比率16:9になって生まれた余白が、大小複数のウインドーを駆使した『シルバー事件』の演出をさらに洗練させている。その完成度の高さから、使用ウインドーの数が少ない『25区』が、逆に地味に感じるほど。とは言え、カット割りとウイットに富むセリフで進む物語の魅力は、両作品とも10年以上前のものとは思えないほど。一部の謎解きの難度は高め。入力画面でヒントを確認できる機能が欲しかった。
週刊ファミ通1527号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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