Call of Cthulhu(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
グラフィックやキャラの造形を始め、映像のクオリティーは決して高くはない。けれど、クトゥルフ神話独特のダークな世界観がうまく再現されており、ほかのゲームとは一線を画す作品に仕上がっています。テーブルトークRPGのようにじっくりと物語が展開していくのも趣があっていいし、狂気につながる正気度という概念もおもしろい。ただ、けっこうグロい描写が多いので、好き嫌いは分かれそう。
週刊ファミ通1581号より
リッチなグラフィックではないものの、ほの暗く、じめっとした不気味な空気感が、よく表現されている。成長させた技能によって、会話での駆け引きやパズル要素の成否が変わるなど、進行ルートに変化が生まれる仕組みはナイス。物語は先が気になるが、プレイでは少々退屈な場面もあったりと、粗のある部分もあって好みが分かれるとは思うけど、クトゥルフ神話の狂気の世界に浸れるのは価値がある。
週刊ファミ通1581号より
CGは地味ではあるが、街や施設の陰鬱な雰囲気はなかなか。序盤はクトゥルフ味はあまりないけど、次第に狂気の世界が色濃くなっていく。説明のつかない出来事にゾッとしつつも、謎が謎を呼ぶ展開に引きつけられてしまう。主人公の正気度が変動したり、話術などのスキルが行動の成否に影響したりとテーブルトークRPGを思わせる部分も○。会話だけでなく、その場の突破手段にも選択肢があるのもいい。
週刊ファミ通1581号より
一人称視点のアドベンチャー。テンポよくサクサク進むので、比較的没入感が高い。主人公のスキルの割り振りによって、イベントや会話の選択肢が変化するので、プレイヤーごとにさまざまな楽しみかたができるのもおもしろい。グラフィックのデキはひと世代前のゲームのようだが、ドラマを見ているように展開するストーリー展開はとても魅力的。ただ、文章量が多いだけに、日本語音声は欲しかった。
週刊ファミ通1581号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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