VARIABLE BARRICADE(バリアブル バリケード)(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
ガツガツ攻めてくる男性たちと共同生活を送るという、従来の乙女ゲームとは逆の設定と、物語を効果的に見せるフローチャート形式のシステム、強いコメディー色によって、高い高揚感と没入感が味わえます。ボリュームもすごい。ルートに入ってからキャラクターの個性がさらに輝き出し、恋愛に疎い主人公が彼らに翻弄されていくドラマは胸に迫る一方、プレイヤーが置き去りにされている印象も。
週刊ファミ通1582号より
男性陣が主人公を攻略するという見せかたをしているのが珍しく、主人公の気持ちが揺れ動く場面でバリケードバトルの演出が入り、わかりやすく表現しているのはいいね。最初のうちは主人公が花婿候補に対してつんけんしているところもあって、やや感情移入しにくいかもしれないが、主人公もフルボイスで、会話のやり取りがしっかり描かれるのは○。ラブコメテイストの物語も安心して楽しめます。
週刊ファミ通1582号より
非現実的な人物によるあり得ない出来事が、身近に感じられる日常的な場面で綴られ、上質なユーモアが生まれています。つれない主人公にワケありの男性陣、個性的な女友だちなど、登場人物はビジュアルも内面も全員魅力的。共通ルートで、攻略対象ひとりひとりと関係を深められるのも◎。独自のシステムは、本編攻略ともう少し関連性が強ければとも思いましたが、いいアクセントになっています。
週刊ファミ通1582号より
推しキャラとのめくるめく関係を……という恋愛の切迫感よりも、クセモノのイケメン4人+執事との共同生活の心地よさを重視した構成。決めどころのイベントシーンでは、美しさだけでなく“男らしさ”もしっかり強調されていて、姫気分も満喫できます。各パートの長さがコンパクトな点、恋愛/理性ルートの進展状況がわかりやすく表現されていて、いかにもゲームっぽく攻略できるのがいいですね。
週刊ファミ通1582号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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