ワールド・エレクション(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
5つの世界が突然融合した舞台や、主人公のチートすぎる能力など、設定こそ突飛だけど、破綻はしておらず、むしろそこが本作のおもしろさとなっている。戦闘シーンを始め、全体的にテンポよく進むので、最後まで楽しく読み進められた。キャラがいきなりデフォルメになるのは、ギャルゲー定番のギャグ演出なのだが、本作ではそれが挿入されるタイミングが絶妙で、何度もニヤリとさせられました。
週刊ファミ通1493号より
ドタバタした空気感は見ていて飽きないし、掛け合いもおもしろい。各ヒロインのキャラが立っているのに加え、サブヒロインの数が多く、短いながらもルートがあるのもいいね。世界観の設定が凝っているものの、シナリオよりもキャラを魅力的に描くことに比重が置かれている印象を受けるので、そちらを重視する人向けかな。機能面は充実していて、シーンジャンプで各場面から始められるのは便利。
週刊ファミ通1493号より
学園ラブコメにSFやファンタジー要素が無理なく盛り込まれ、物語に広がりを感じます。笑いとシリアスのバランスも良好。無邪気な“破壊神”ほか、個性的な女性陣は見た目、性格、ボイスのすべてに好感が持てました。一方で主人公の顔出しには、若干興ざめするところもあったかな。多くのサブキャラに、短いとはいえ個別ルートがあり、ドキッとするシーンも用意されているなど、サービス精神旺盛です。
週刊ファミ通1493号より
学園内選挙を軸に展開するストーリーは、共通ルートが長くてやや間延びしがちながら、各ヒロインの見せ場がしっかり用意されているのがいいですね。メインヒロインのルートのシリアス展開は、唐突な印象が拭えませんが、カタルシスは十分に得られます。タッチ操作を含めたUI面は快適。シーンジャンプモードでは、各場面ごとに攻略情報を含めた注釈を表示してくれるなど、全体的に丁寧な作りです。
週刊ファミ通1493号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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