帝國カレイド -革命の輪舞曲-(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
状況が飲み込めないうちに、嵐のようにつぎつぎと事件が起こり、コミュニケーションが希薄なまま恋心を自覚するので、プレイヤーが置き去りにされた感じ。立ち絵の差分が少ないためか、動きをつけて表示するのはおもしろいが、若干古風な印象も。モブのお芝居も気になる点が多々。スマホ版に比べて追加要素が多く、甘い展開もあるものの、携帯機として遊ぶには全体的に物足りなさを感じてしまう。
週刊ファミ通1502号より
一国の姫として波乱の恋を体験できるのは魅力的。でも、世界観の説明や描写が不足していることもあり、物語の展開でいまいち腑に落ちないところも。話の辻褄よりも雰囲気を重視する人向けかな。主要キャストの演技がすばらしい反面、ボイスのオンとオフが選べるので対応可能ではあるが、モブキャラの演技の落差が激しいのは気になる。巻き戻しや好感度のヒントなど、機能は揃っていてプレイは快適。
週刊ファミ通1502号より
恋のお相手によってさまざまな体験ができるのがいいですね。それぞれのタイプだけでなく、市民側か帝政側かなど、シチュエーションが大きく異なるのが刺激的。それだけに、国や情勢などの説明がやや不足気味で、革命というドラマチックなテーマにのめり込めないのが惜しい。一部に服装が不自然に感じられる場面があるのも残念。殿方のかわいい一面が見られるスペシャルストーリーが楽しかった。
週刊ファミ通1502号より
ストーリーは直線的で、社会背景描写もふわっとしているため、物語世界に対するイメージの広がりはあまり感じませんが、“恋路がそう簡単にはうまくいかない感覚”は十分に味わえます。本編ボイスのコレクション機能や、声優本人によるフリートーク収録など、出演声優のファンならグッとくる要素は充実しています。操作性は総じて良好。とくに、オートセーブおよびロードの小気味よさが印象的でした。
週刊ファミ通1502号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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