ファイアーエムブレム 風花雪月(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
士官学校での生活が予想以上に楽しいです。教鞭を執っていると、憎らしかった生徒ですらだんだん愛おしくなっていくから不思議。かなり自由に教育できることもあり、自分と生徒の育成に夢中になること請け合いです。時を戻せる“天刻の拍動”や行動のおまかせなど、便利な仕様が多数あって親切。“計略”や“戦技”のおかげで戦術の幅も広がっていますね。ストーリー展開も、熱いものがあります。
週刊ファミ通1598号より
2部構成により、従来のシリーズ作品と比べてキャラ育成の自由度を高くし、かつ物語をドラマチックに描いているのが見事。士官学校時代のキャラの育成や交流は、なかなか手間もかかるけど、誰をどのように成長させるか考えるのは楽しみとなり、さらにそれによってキャラへの愛着も増していく。選んだ学級によってシナリオが分岐する仕組みにも、早く周回プレイをしたいという欲求を高められます。
週刊ファミ通1598号より
授業で生徒たちの能力を伸ばしたり、行事などで交流を深めていくうちに、いつしか彼らがかけがえのない存在に。生徒どうしの“絆イベント”も豊富で、かつフルボイスなのがうれしいね。学園生活がにぎやかなぶん、第二部のシリアスな展開に驚くが、生徒たちの成長が見られるのは胸が熱くなる。バトルは臨場感がありつつも快適。巨大な魔物に対して新要素の“騎士団”をどう使うかなど、メリハリもある。
週刊ファミ通1598号より
特出しているのが、初心者は初心者なりに、上級者は上級者として楽しめる幅の広さ。正直、情報量や覚えることは多いが、煩雑さはさほど感じず、この手のジャンルが初めてでもすんなり入り込める魅力がある。個性豊かなキャラたちが織り成す物語進行は、良質なドラマを観ているかのように展開する心地よさで、士官学校での生活を軸に、よりキャラの成長感や交流の楽しさが味わえる作りが秀逸で◎。
週刊ファミ通1598号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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