いかちゃん(ニンテンドー3DS)のレビュー・評価・感想情報
『洞窟物語』の作者、“開発室Pixel”こと天谷大輔氏による作品で、『洞窟物語』に通じるテイストが随所に感じられる。味のあるドット絵と軽快なBGMに加えて、アイテムをゲットしながらできることが徐々に増えていくゲームデザインが、シンプルながらもうまくまとまっている。ただ、狭い場所にキャラがいた場合、話をする気がなくても、近づいただけで勝手に話し掛けてしまう点は、少し気になった。
週刊ファミ通1463号より
シンプルなアクションではあるが、真上と斜め上への推進だけで移動を制御する操作は、イカらしい動きが表現されていていい。トゲだらけの場所を抜けるなど、ややシビアな場面もあるけれど、レベルを上げることによって体力が増え、攻略が楽になるのはナイス。あっさり終わるボリュームだけど、価格相応には楽しめるかと。かわいらしいイラストが、ゲーム中でももっと見られると、なおよかった。
週刊ファミ通1463号より
思い通りにコントロールできなくてもどかしい、“いかちゃん”の浮遊感のあるアクションと、適度にいやらしい敵の動きで、攻略をエンジョイできる設計になっています。ほどよく配置されたセーブポイントのおかげで、めげずに進めるのもいい。海の生物たちはキュートですが、小さすぎてちょっと見づらいのが残念。価格のぶんはきっちり遊べますが、本音を言うと、もう少しボリュームが欲しかったな。
週刊ファミ通1463号より
“いかちゃん”の操作感覚は、位置の微調整にコツがいる、クセのある仕様。ままならなさは、成長要素であるアイテム収集である程度カバーできるので、アクションが苦手な人もじっくり楽しめます。ゲームの規模はさほど大きくなくて、やり込み要素もとくになし。ファミコン世代ならグッとくるBGMを聴きながら、ゲーム版“知恵の輪”をいっちょ解いてみるか、くらいの気持ちで遊ぶのに向いています。
週刊ファミ通1463号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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