Catlateral Damage (にゃんこラテラル・ダメージ)(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
ネコになりきって、部屋の中を自由に移動したり、いろいろな物にネコパンチをくり出せるのは、単純だけどおもしろい。ただ、本作はそれだけで終わってしまっているのがもったいない。一応、コレクション要素はあるが、もっと異なる遊びや目的の異なるモードなどが欲しかった。2本のPS Moveを使うVRモードは、キャリブレーションがズレやすい点と、ジャンプが着地点への瞬間移動なのが気になった。
週刊ファミ通1456号より
ネコになって、家の中のあらゆる物を床に落とすという発想はおもしろい。とは言え、ひたすら物を落とすことのみが目的なので、次第にプレイが作業的に。肝心のVRモードでは、PS Moveを前足に見立ててネコパンチをくり出せるのは楽しいものの、移動の自由さが減り、ネコ目線でいたずらしまくるという醍醐味を味わいにくくなるのが残念。また、物を落とす以外のネコらしさも体験したかったところ。
週刊ファミ通1456号より
にゃんこの目線というのは意外と低いものだなと実感。部屋を荒らしまくるのは、最初は痛快なのだけれど、ネコを飼っている側からすると、だんだん切なくなってきたり……。VRモードでは、移動がポイント指定だったり、行動もネコパンチに限られるため、思ったよりもなりきり感は薄めでした。遊ぶほどにネコの種類が増えるけれど、主観視点だと、手の柄くらいでしか違いが感じられないのは寂しい。
週刊ファミ通1456号より
人間の生活用品を、制限時間内にひたすら落とすゲーム性自体に迷いはないものの、平べったい物体は動かしにくいなど、物理演算エンジンに起因するリアリティーが裏目に出て、肝心の爽快感を削いでいる印象です。VRモードの体験も限定的。PS Moveを2本使っての前足操作も、画面内の位置調整が安定せず、ネコのなりきり感もいまひとつ。全編を通じて、かゆいところに手が届かないもどかしさが。
週刊ファミ通1456号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。