end sleep(エンドスリープ)(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
『金田一少年の事件簿』や『かまいたちの夜』などに代表される、閉鎖空間でのサスペンスは、否応なく興味をそそられる。主人公たちに“割り当てられた役割を演じながら生活しなければならない”という設定がある点も、一風変わっていておもしろい。ただ、登場人物が少ないため、物語の途中で犯人が推測できてしまうのは惜しいと感じた。アフターストーリーを経て、事件の全容が見えてくる作りはいいね。
週刊ファミ通1481号より
それぞれの役割を演じながらの生活や、閉鎖的な空間で起こる事件など、舞台設定やサスペンスの雰囲気は魅力的で、導入部で引き込まれる。だが、殺人が起こっているのに、登場人物たちがそれほど危機感を覚えていないように思える行動を取るなど、違和感を覚えたり、やや説得力に欠ける描写がちらほら。全体のボリュームが少なく、ストーリーの展開も小ぢんまりとしていて、もったいないという印象。
週刊ファミ通1481号より
“役割を演じて暮らす”という不可解な設定や、屋敷の独特の世界観に惹きつけられました。PC版に比べて、表現はマイルドになっていますが、最初の殺人現場はすごく印象的。ただ、その後の主人公たちの行動に、危機感があまり感じられなかったり、謎解きの要素がないのは少しモヤモヤしました。キャラもそれぞれ立っているし、サスペンスとしてはいい雰囲気だっただけに、そこは惜しいところ。
週刊ファミ通1481号より
謎の館で与えられた役割を演じ、事件の核心に迫るという設定と、謎が謎を呼ぶような展開には引き込まれるものがあります。ただ、謎を棚上げしたまま話が和やかに進んだり、恋愛への発展が急だったりと、置いてけぼりを味わう。主人公が物語の中核というよりは、振り回されている感じ。メッセージを送ってもセリフを話し続ける点と、スキップ後のメッセージ表示に時間が掛かる点は気になりました。
週刊ファミ通1481号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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