神獄塔 メアリスケルター(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
ダンジョン探索型のRPGをベースに、独自の設定を多数採り入れた意欲作。生きている監獄を始め、戦闘で飛び散った血がもたらすさまざまな影響、ヒロインが覚醒する2種類のモードなどは、ゲーム性とうまくマッチしています。ナイトメアに追い掛けられる“虐殺鬼ごっこモード”も刺激的。ホラー寄りの味つけだけど、ヒロインを浄化するエッチなシーンがあるところがコンパイルハート作品っぽいね。
週刊ファミ通1453号より
ダンジョンで“虐殺鬼ごっこモード”に突入すると、強敵のナイトメアにリアルタイムで追い掛けられるのは、探索に緊張感が生まれていい。戦闘で発生する“血しぶき”を、一時的にパワーアップできる“ジェノサイドモード”に活用するか、“舐める”ことで回復に利用するかといった戦略性があるなど、ユニークなシステムがうまく効いている。かわいいキャラと“穢れ”を浄化する際のサービスショットもナイス。
週刊ファミ通1453号より
童話の姫の名を持つ少女たちが、グロテスクな世界でたくましく戦う構図に興味をそそられます。血しぶきや生ける監獄など、ユニークな設定を活かしたアイデアは、山盛りすぎて消化不良の面もありますが、独自性がキラリ。オートバトル中も、キャラの穢れに気を配る必要があり、適度な緊張感で終始退屈しません。全体的に親切設計ですが、数秒で全滅しかねない罠に、序盤からつまずく人もいそう。
週刊ファミ通1453号より
数々のおとぎ話が引用されたダークファンタジー世界が魅力的。背景や敵キャラのアニメーション表現も丁寧で、独特のムードに浸れます。ダンジョン探索ゲームとしては、アクション操作が頻繁に要求されるなど、バラエティー性豊かな構成。その一方で、オート移動などのフォロー機能が充実していて、遊びやすさも十分です。ヒロインたちの露出表現の過激さは、ほかの要素からやや浮いている印象。
週刊ファミ通1453号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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