『THE 密室からの脱出』シリーズということで、基本となるシステム部分は従来作と同様。舞台がキャンプ場なので、密室というよりは“限られた閉鎖空間”といった趣きで、シリーズの他作品よりも解放感があるのがなかなか新鮮。気になった場面をキャプチャーできる機能は相変わらず便利だが、一度に1枚しか撮影できないため、2ヵ所のヒントを見比べて謎解きをする場面では、やや不便に感じられた。

週刊ファミ通1426号より

アイテムを組み合わせたり、ジャイロセンサーを使うシステムは、いつものシリーズ通りだが、脱出ゲームなのにキャンプ場という開放感のある舞台なのがユニーク。状況を進展させるためのギミックも、一風変わったものとなっていて、ありがちな謎解きではないのがいい。ただ、序盤に詰まりがちな謎解きがあり、それについては初心者モードで聞けるヒントが少なく、もう少し救済措置が欲しかった。

週刊ファミ通1426号より

“大不自然”の名の通り、密室とは縁遠いような屋外が舞台など、ツッコミどころ満載のユニークな仕掛けが用意されています。アイテムを意外な方法で活用する場面も。ただ、ギャグ要素も含んだ設定であるがゆえに、謎を解いても、なんだか釈然としないときもあるかな。メモ機能は、撮ったスクリーンショットの上に書き込めたりして便利。欲を言えば、メモ1枚だけでなく、複数作成できるとよかった。

週刊ファミ通1426号より

「もはや密室ではないのでは？」というツッコミはさておき、システムは同シリーズのものを踏襲。本体を傾けたり息を吹きかけたりと、3DSの機能を活かしたギミックも多く、さまざまな謎解きが楽しめる。多少、理不尽で納得のいかない謎解きがあるものの、気にしなければひらめきの楽しさが味わえる。ただ、シリーズ同様、画面キャプチャー機能は便利だが、文字や記号が潰れてしまい、実用性は低め。

週刊ファミ通1426号より