刺青の国(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
大枠のゲーム内容は国盗りシミュレーションだが、世界観が独創的。なかでも、パートナーの女の子の体に刺青を彫っていくシステムはインパクト大。東京23区の設定は、各区の特徴を誇張表現していて、笑えます。少し気になったのがユーザーインターフェース。マップの拡大縮小が可能だが、縮小すると隣りの区を誤ってタッチしやすくなり、拡大すると23区全体が見えなくなる。ここは惜しいと思えました。
週刊ファミ通1454号より
システムに複雑さはなく、制圧地域をチクチクと広げていくのは楽しめる。侵攻している区が多くなるほど、“仁義メーター”を下げないようにするのがたいへんになるけど、ほかの区への侵攻が自動でどんどん行われるので、この部分にもどかしさを覚えるかな。刺青の効果も、もっとわかりやすく、戦略に大きな変化が生まれるものが欲しかった。セーブデータがひとつしか作れないのも不便に感じた。
週刊ファミ通1454号より
独特の世界観や、東京の23区をイメージした女の子たちとのタイマン勝負がユニーク。それぞれ個性が際立っていて、やり取りが楽しいです。ただ、進行がオートなので、終盤では意図せず勝負が連続して、マップでの操作をなかなか行えなかったりするのがもどかしい。また、細かい部分の説明がなかったり、コマンドや刺青の効果がわかりにくいなど、気になる点も。尖った作品だけに、もったいない印象。
週刊ファミ通1454号より
一風変わった物語設定を始め、美少女に刺青を入れて能力を強化させるというゲーム性が非常に新鮮。女の子のグラフィックがよくて、見た目に楽しい作りなのだが、シミュレーションとしての戦略性や駆け引きが、全体的に薄い印象。とくに、プレイヤーの取った行動が、結果にどう結びついたのかがわかりにくいところは残念。全体的に状況判断がしにくく、勝手に物事が進むゆえのストレスを感じた。
週刊ファミ通1454号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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