終わりのセラフ 運命の始まり(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
“名古屋決戦編”まで収録してフルボイスなのは、ボリューム感あり。随所に挿入されるバトル自体はあっさり風味なのだが、“家族ランク”を上げてキャラを強くするのは独特でいい。絆を深めることで特別なエピソードが見られるのも○。どうせなら、戦闘中の会話パターンがもっとあればよかったな。物語中に選択肢は出るが、会話が少し変化して収束するか、ゲームオーバーになるだけなのは残念。
週刊ファミ通1410号より
アニメの追体験が主となるが、フルボイスでストーリーが描かれ、ゲームだけの展開も見られるのはうれしいところ。バトルパートは、演出などが簡素で全体的にシンプルな印象を受けるが、戦闘の合間に仲間と会話などをして“家族ランク”を高めていく要素があるのは、いい味付け。ランクを上げるには地道な積み重ねが必要となるが、“家族イベント”を見るのが楽しみとなり、モチベーションにつながる。
週刊ファミ通1410号より
アドベンチャーパートはもちろん、バトルでも原作のシーンや設定を再現しようとする試みは○。行動力がなくならない限り、何度も動ける仕組みはおもしろいが、待機中のキャラがわかりにくいなど、遊びづらく感じる部分も。1話という単位をプレイ中に、何度もメニュー画面に戻る仕様も、話の流れが分断されて残念。家族をテーマにした連携やオリジナルイベントには、作品らしさが感じられました。
週刊ファミ通1410号より
テレビアニメ版のダイジェスト風に進行するメインストーリーは、ifの展開を楽しむ余地が少なく、淡々とした印象。戦闘パートも、チャレンジ要素が少ないうえに、隣接ユニットと会話して、キャラどうしの家族ランクを上げることが推奨されるゲーム設計のため、若干盛り上がりどころに欠けます。キャラ別エンドなど、登場人物たちに深い愛情を持つ人向けのコンテンツは、まずまずの揃い具合です。
週刊ファミ通1410号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。