グラフィックやシステム、さらにはテキストのフォントまで、ひと昔前のP Cゲームを思わせるテイストが懐かしい。タッチを多用したインターフェースは、一見いまどき風だが、ボタンが押下されているか否かなど、細かいレスポンスが配慮されておらず、若干わかりにくいのが残念。マップに配されたトラップは、難度はそれほど高くないのだが、ハマると容赦なく即死というのも懐かしくて○。

週刊ファミ通1367号より

リアルタイムでの敵とのバトルは緊張感があり、ダンジョンの探索に刺激を与えてくれる。移動がスムーズで、ギミックを解きながら奥へと進んでいく工程がサクサク行えるのはナイス。タッチによって攻撃をくり出すのは直感的でいいのだが、丁寧に入力しないと反応があまりよくないことや、ミスが出がちなのはちょっとストレスになるかな。タッチ操作で現在地の周辺を調べたりできるのは便利。

週刊ファミ通1367号より

謎を解きながら進むほどに、先がどうなっているのか、探究心をあおられる。ダンジョンに隠されたシークレットを探すのもいいアクセント。全体的に派手さはないけれど、ボイスつきの演出もある。スタミナの配分や魔法の発動方法など、慣れないうちは戸惑う部分もあるけれど、戦法を自分で考えていく楽しみも。ただ、近接コンボのスライド操作が扱いにくいため、魔法頼みになりがちなのが惜しい。

週刊ファミ通1367号より

ルーンの組み合わせによって発動する魔法、さまざまなトラップを解除するための謎解きの妙など、名作『ダンジョンマスター』を彷彿させるゲームシステム。適度なパズル性とテンポのいい進行で、ハマリ度は高い。とはいえ、格闘、魔法、探索のモードの切り換えが煩雑で、手を動かす心地よさというよりは、手間に感じることもしばしば。グラフィックや演出が少々地味で、見た目的に損をしている印象も。

週刊ファミ通1367号より