【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第51回

50億円を手にしてくださイ

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 ここで出ている具体的な数字“50億円”というのは、(言ってしまいますが)過去に弊社サイバーコネクトツーが同じような話をとある中国企業から受けた時の金額なんですよね。

 もちろん丁重にお断りしましたが。

 マンガと違って私は殺されてもいませんし、こうやって元気に仕事をしていますが。

 西川さん、無事で済むといいですね(他人事)。

 そもそもこんな話って本当にあるの? って思われるかもしれませんが、そのへんも含めてこのシリーズの結末を見届けていただければ幸いです。

 あと数時間でこの物語は完結します(マンガ内時間の話ですよ)。

悩まないということは流星よりも止まらないッ!

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 これも怒られてしまいそうですが、めちゃくちゃこだわって時間をかけてセリフを生み出しました。

 ぶっちゃけた話をしますが、この演出を行うために弊社のスタッフである“さわむら”に案を出してもらいました。

 あ、“さわむら”はマンガ『しごにんの侍』の原作を担当しているスタッフです。

 同じ脚本担当として「こんな感じのセリフにしたいんだけど案を出すのに協力してください」と声をかけて案出しを行ってもらいました。

 結構、具体的に「いや、そうじゃなくてもっとコッチ方向の案をください」と何度もやり取りをしてようやく決まったのが採用されたというわけです。

 このへんはやはり言葉の魔術師が複数人いるサイバーコネクトツーという会社組織の利点というやつですね。

 相談相手はたくさんいますので(助かっています)。

 さわむら、ありがとう、掲載されたよ。

相互利益=互惠互利

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 “互惠互利”という言葉は中国語で相互利益という意味の言葉なんです。

 最初は“相互利益”と幸太朗先生が表記していたのですが「せっかく陳の背後に並べるのなら中国語の方がよくない?」と提案して中国語表記にしてもらいました。

 もちろん原作の中にそういった演出の指定はありません。

 背景に文字を並べるというのは幸太朗先生のアイデアですね。

 こういった作画上の演出に関してもネームの段階から相談しながら決めていくスタイルで制作を行っています。

次回からはアクション回に突入します

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 久しぶりの入川さん登場ですが、みなさん覚えてらっしゃいますか?
 
 シーズン1の第50話と第51話(単行本7巻収録)に登場して以来なのでだいぶ懐かしい感じがしますが。

 これにより次回からはアクション展開が少しだけ続きます。

 ホントに“ゲーム業界を舞台にしたお仕事マンガ”ってなんだよって感じがしますが、もうこれは仕方がないですね。

 ちゃんと見所もあって意味もありますのでぜひ楽しんでいただければと思います。

編集者コメント

 ネームをいただくたびに「あの……。これってゲーム業界のお仕事マンガですよね?」と尋ねるのも野暮になってきたなと感じ、いまは一切聞いていません。

 そんな、これぞ『チェイサーゲーム』という次回以降の展開をお楽しみください! 次回『チェイサーゲーム』は2025年年7月21日(月)に掲載予定です。