
『かたわ少女』はもともと2012年に完成版が配信開始された成人向け美少女ゲーム。このたびSteamで配信されるのは成人向け要素を取り除いたバージョンとなっている(※)。
※Steam版にあわせて成人向け要素があるバージョンも新たに配信開始となっているが、本稿では取り扱わないものとする。 物語の舞台は日本のどこかにある架空の障害児学校である“山久高校”。主人公の中井久夫は、先天性心疾患の症状が出たためにそれまでと同じ生活が送れなくなり、失意のなか山久高校へと転校する。
山久高校で久夫はさまざな障害を抱えた生徒たちと出会う。攻略対象である5人のヒロインたちも、それぞれがそうした生徒のうちのひとり。
山久高校で久夫はさまざな障害を抱えた生徒たちと出会う。攻略対象である5人のヒロインたちも、それぞれがそうした生徒のうちのひとり。
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重度の火傷により顔を含む右半身にケロイドが残る華子。両足を失い義足で生活している笑美(えみ)。先天性の視力障害で全盲のリリー。先天性の障害で短腕の琳(りん)。ろう者の静音。いずれも特徴的な身体の障害を持っている上で、人間的な魅力も兼ね備えた少女たちだ。
ゲームとしてはオーソドックスなノベルゲームとなっており、テキストを読み進めることで物語が進行。ときおり表示される選択肢でなにを選ぶかによって展開が変化し、どのヒロインのルートに入るか、そしてよりよい結末にたどり着けるか否かが決まる。
どのルートも久夫とヒロインが交流を重ね、互いの障害を理解・尊重していっしょに成長していくような心温まるストーリーが展開される。
ゲームとしてはオーソドックスなノベルゲームとなっており、テキストを読み進めることで物語が進行。ときおり表示される選択肢でなにを選ぶかによって展開が変化し、どのヒロインのルートに入るか、そしてよりよい結末にたどり着けるか否かが決まる。
どのルートも久夫とヒロインが交流を重ね、互いの障害を理解・尊重していっしょに成長していくような心温まるストーリーが展開される。
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もともとは同人誌に描かれたイラストからインスピレーションを受けたさまざまな国籍のアマチュアクリエイターたちが協力し、インターネットを通じてボランティアで制作した本作(日本語へのローカライズも無償のボランティアによるものだ)。主要スタッフに日本人はいなかった模様で、一部の描写・表現は日本の文化として見たとき少々の違和感が否めない。
タイトルにも使用されている“かたわ(片端/片輪)”は国内では差別的であるとして放送禁止用語にも指定されている言葉だが、純粋に“障害を指す日本語”を意図して冠されたものであり、真摯な作風も踏まえると、悪意を持って名付けられたものではないことがわかる。
各ヒロインごとのストーリーに込められた想いは、ぜひご自身でプレイした上で受け取ってほしい。
※画像はSteamページより引用タイトルにも使用されている“かたわ(片端/片輪)”は国内では差別的であるとして放送禁止用語にも指定されている言葉だが、純粋に“障害を指す日本語”を意図して冠されたものであり、真摯な作風も踏まえると、悪意を持って名付けられたものではないことがわかる。
各ヒロインごとのストーリーに込められた想いは、ぜひご自身でプレイした上で受け取ってほしい。