本記事では、そんなゲーム部門のジュニアカテゴリ(※)で日本一に輝いたウエズヒデオ選手へのインタビューをお届けする。
シニア・マスターカテゴリチャンピオンへのインタビューはこちら↓
ウエズ ヒデオ
“ポケモンジャパンチャンピオンシップス2026” ゲーム部門 ジュニアカテゴリ 優勝 “2026 Pokémon Europe International Championships” ゲーム部門 ジュニアディビジョン優勝 “ポケモンワールドチャンピオンシップス2025” ゲーム部門 ジュニアディビジョン Top4 “ポケモンジャパンチャンピオンシップス2025” ゲーム部門 ジュニアカテゴリ 優勝 “ポケモンワールドチャンピオンシップス2024” ゲーム部門 ジュニアディビジョン Top8 “ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024” ゲーム部門 ジュニアカテゴリ 準優勝
- 大人顔負けの目まぐるしい交代合戦
仲よしの友だちどうしの決勝戦
- インタビュー本編/“PJCS”3年連続決勝進出で2連覇達成の最強ジュニア
- インタビュー本編/勝ち続ける秘訣は、調子に乗らず努力を怠らないこと
大人顔負けの目まぐるしい交代合戦 仲よしの友だちどうしの決勝戦
まずは決勝戦の内容をおさらいしておこう。試合を丸ごと見返したい方は、以下のアーカイブをチェックしてほしい。
決勝戦はお互いのポケモンたちの技、特性、持ち物、能力補正が分かった状態で戦う(能力ポイントは公開されない)。ジュニア決勝のふたりがバトルチームに入れたポケモンたちは以下のとおり。

両者の基本戦術は、ガオガエンとヤバソチャのサポートを受けたメガリザードンYもしくはメガフラエッテをエースとして活躍させ、とどめや要所の攻めをこだわりスカーフ持ちのガブリアスに任せるというもの。対応範囲の広さが強みだが、そのぶん取れる選択肢が多く、扱うのは難しいチームだ。
ちなみに、ウエズ選手とハタホリ選手は仲のいい友だちどうし。決勝戦が始まるまでのあいだはシマヌキ タツオミ選手(“ポケモンWCS2024”ジュニアディビジョン準優勝)やシミズ ナオヨシ選手(“PJCS2026”ジュニアカテゴリ3位)らも交えて談笑しつつ、バトルの作戦については明かさないよう適切な距離感を保っていたそう。
そんなふたりが戦うBO3(2本先取)の決勝戦、1試合目はハタホリ選手がフラエッテ(えいえんのはな)&ガオガエン、ウエズ選手がリザードン&プテラをくり出すところからスタート。ウエズ選手はハタホリ選手の先発について「予想通りでした」と語った。

しかし、読みを当てた優位はすぐに覆ることとなる。ハタホリ選手が1ターン目からいきなり素晴らしいプレイを披露したのだ。
フラエッテ(えいえんのはな)をガブリアスに交代。メガリザードンYの“ねっぷう”をガオガエンとともに効果はいまひとつで受け、ガオガエンは“すてゼリフ”でメガリザードンYの特攻を下げつつ手持ちに戻る。そこへフラエッテ(えいえんのはな)を再度くり出し、自分だけが万全なエースを活躍させられる盤面を作り上げた。

このプレイについてウエズ選手は「プテラに“ねこだまし”が来ると思って交代させましたが、実際は“すてゼリフ”でやられたなと思いました」と語っており、試合はハタホリ選手のペースで進んでいく。
ウエズ選手が逆転の一手を打ったのは、それから3ターン後。ハタホリ選手のガブリアス&メガフラエッテに対して、ウエズ選手はガブリアス&プテラという盤面。ここでウエズ選手はプテラの“いわなだれ”+ガブリアスの“じしん”で相手全体に大きなダメージを与える選択を取る。
ハタホリ選手のガブリアスなら2匹の攻撃を耐えきれただろうが、ハタホリ選手はガブリアスをガオガエンに交代。特性“いかく”で攻撃を下げつつも、“いわなだれ”+“じしん”のどちらも効果抜群のガオガエンは倒されてしまう。じつはこのガオガエンへの交代をウエズ選手は読んでいたという。

布石は、その前のターンに打たれていた。ウエズ選手のガオガエンがハタホリ選手のガブリアスに“すてゼリフ”を使い、攻撃を下げていたのだ。「攻撃の下がったガブリアスを交代するだろうという読みには自信を持っていました」と淡々と話すウエズ選手に、取材を隣で聞いていたお父さんも「そこまで考えていたのか」と驚きの表情を見せた。
ガオガエンを倒したと同時にメガフラエッテのHPも大きく減らしたことで、ウエズ選手は逆転を確信。メガリザードンYでさらにメガフラエッテを攻め立て、最後はこだわりスカーフを持ったガブリアスの“じしん”で倒しきる、綺麗な詰め筋を披露した。
2試合目のウエズ選手はガオガエン&フラエッテ(えいえんのはな)を先発。「1試合目のリザードン&プテラ先発を見て、カズタカ君はガブリアスを先発に出してくると予想しました」と語るが、ハタホリ選手はその思惑をかわしてリザードン&ギルガルドをくり出した。フラエッテ(えいえんのはな)に相性有利な2匹を並べられ、ウエズ選手としてはやや苦しいスタート。

ウエズ選手にとって幸いだったのは、ハタホリ選手のギルガルドがはがねタイプの攻撃技を覚えていなかったこと。ガオガエンの“いかく”で攻撃が下がっていることもあり、“ねこだまし”でリザードンをひるませておけばメガフラエッテを動かせると判断。2匹ともに効果はいまひとつだが、“マジカルシャイン”で少しダメージを与える。
一方、ハタホリ選手はガオガエンにダメージを与えることを優先し、ギルガルドは“インファイト”でガオガエンを攻撃。ガオガエンのHPを大きく減らしたものの、その反動でギルガルドの防御・特防が下がった。その隙をウエズ選手は見逃さない。

攻撃時に特性“バトルスイッチ”の効果でブレードフォルムへとフォルムチェンジしたギルガルドは、ただでさえ耐久面のステータスが著しく低下している。そのうえ“インファイト”による特防ダウンが重なれば、メガフラエッテの“ムーンフォース”は耐えられない。“まもる”・“キングシールド”を覚えていないという情報も持っているため、迷わず“ムーンフォース”で狙う。
ハタホリ選手もそれは分かっているのでギルガルドを交代させるが、交代先のガオガエンに大きなダメージが入る。2試合目はウエズ選手が序盤の有利を握る展開になった。

ウエズ選手は2試合目について「このゲームではメガフラエッテの“めいそう”は使わず、相手のポケモンのHPを全体的に減らすように動かすことにしました。最終的にはガブリアスで相手を倒す狙いです」と語る。その言葉どおり、“まもる”を覚えていないガオガエンやギルガルドを狙って着実にダメージを蓄積させていく。
ガオガエンとヤバソチャのサポートもフルに活かしてメガフラエッテの攻撃を何度も通した後、こだわりスカーフ持ちのガブリアスをメガリザードンYの前にくり出すことに成功した。
最終ターンはガブリアスの“がんせきふうじ”でメガリザードンYを、メガフラエッテの“ムーンフォース”でガオガエンをそれぞれ倒し、ハタホリ選手に行動させることなく勝利。見事日本一の座に輝いた。

インタビュー本編/“PJCS”3年連続決勝進出で2連覇達成の最強ジュニア
――“PJCS2026”優勝おめでとうございます。いまの率直な気持ちを教えてください。
――3年連続決勝進出はとんでもない偉業だと思いますが、これまでの実績やプレイ内容を見れば驚くことではないというか。納得感のほうが大きいくらい、実力がずば抜けている印象があります。ご自身ではどれくらいの自信をもって大会に臨まれているのでしょうか。
――決勝戦の相手・ハタホリ カズタカ選手はお友だちだそうですね。試合前にステージ上でグータッチをすると見せかけてお互いにかわすシーンがありましたが、あれは示し合わせたものですか?


その繋がりからタツオミくんやユウダイくん(“PJCS2024”ジュニアカテゴリ優勝・フクエ ユウダイ選手)とも仲よくなったので、カズタカくんとの出会いは僕にとって大きなものだったと感じています。

カズタカくんとも、“ポケモンWCS”が終わってから翌年の“PJCS”予選が始まるまでのあいだであれば、いっしょに練習することもあります。
――ウエズ選手とハタホリ選手のチームがかなり似ていたので、いっしょに考えたのかと思いました。
――マスターカテゴリの強豪選手からバトルについて教えてもらっているんですよね。いつ頃から教わるようになったのでしょうか。
それを見ていた父が、僕がふだんからよく見ていた配信者さんに直接連絡してくれて、指導してもらえることになりました。
――当時から十分に強かったと思いますが……。どのタイミングで自分の実力に自信を持てるようになりましたか?
結果としては準々決勝でアメリカのKevin Han選手(“ポケモンWCS2024”ジュニアディビジョン優勝、“ポケモンWCS2025”シニアディビジョン優勝)に一歩及ばず負けてしまい、かなり悔しい思いをしました。負けた後もなかなか気持ちの切り換えができずにいましたが、つぎは必ず勝つためにもっと強くなろうと思いなおして練習を続けてきています。
インタビュー本編/勝ち続ける秘訣は、調子に乗らず努力を怠らないこと
――ポケモンと初めて出会ったのはいつだったのでしょうか?
――対戦をするようになったのはいつからですか?
――1年目からライブ大会出場、2年目には準優勝。以降はとんでもない実績(プロフィール参照)を残し続けています。それだけ勝ち続けられる理由について、ご自身ではどう考えていますか?
――そのマスターカテゴリの選手たち自身が「ヒデオくんに勝てる気がしない」と話しているのをよく聞きます(笑)。というのはさておき、少しくらい調子に乗ってもバチは当たらないんじゃないかと思ってしまいます。
お父さん あれは違うんですよ。カメラマンが露骨に求めてきたので、仕方なくなんです。相手選手のお父さんも隣にいたのですごく迷ったのですが……。
――徹底したストイックさの裏に無邪気な笑顔もあると知って安心しました(笑)。最後に“ポケモンWCS2026”へ向けて意気込みをお願いします。


















