
[任天堂HP]「2025年3月期 決算説明会(オンライン)質疑応答」を掲載しました。https://t.co/mGMv7RdD99
— 任天堂株式会社(企業広報・IR) (@NintendoCoLtd) May 9, 2025
初年度1500万台を販売するにはそれ以上の生産が必要
マイニンテンドーストアへの抽選応募が2週間で220万件という需要の高さを把握しつつも、Nintendo Switch 2が初代Nintendo Switchよりも価格が高く、早期普及には相応のハードルがあること、その勢いを2025年の年末商戦以降も継続させるために計画していることを改めて回答した。
なおNintendo Switch 2の生産体制については、体験会やマイニンテンドーストアの応募開始前から生産強化を行っていると断ったうえで、今回の大きな需要に応えるべく、さらに生産体制を強化。今後も相当数の生産出荷を計画しており、販売促進にも注力することで業績予想を上回るようにするとしている。
こういった回答から読み取れるのは、任天堂が今回発表した初年度1500万台という販売予想は、あくまで目標値としてのものであり、生産台数としてはもっと多く出荷できそうな体制を整えているということ。実際にどれくらいの台数を生産するのかは不明で楽観視できるものではないが、発売日以降も安定した供給が見込めるのかも知れない。
ソフトは初代Switchの10ヵ月を上回るペースの計画
この数値は初代Nintendo Switch発売当時よりもソフトメーカーのタイトルが充実していること、Switch版から低価格でアップデートできるNintendo Switch 2 Editionなどがある点も考慮した数量になっているようだ。
Switch2の正式開発は2019年頃にスタート
Q8 Nintendo Switch 2 の位置づけについて伺いたい。今後も新しいハードウェアはNintendo Switchと似たものになるのか、それともNintendo Switch 2 はまだ発表されていない革新的な次世代機への繋ぎなのか。Nintendo Switch 2 からは、世代が変わるような革新性をあまり感じられない。これは今回だけなのか、それとも今後は全く新しいコンセプトのハードを出すのではなく、Nintendo Switchのコンセプトを引き継いで各機能をアップデートしていく方針なのか。
A8 古川: Nintendo Switch 2 の開発は、2019年ごろから正式な社内プロジェクトとして開始しましたが、基礎的な技術研究も含めると、新しいハードウェアの研究開発は常に行っています。
Nintendo Switchは大変多くの幸運にも恵まれて、9年目においても多くのお客様に遊んでいただいています。一方で、この8年あまりの間に、任天堂が最も大切にしていることのひとつである「新しい遊びの提案」をソフトウェア開発者が実現するには、より高いハードウェアの処理性能が必要になってきました。そこで、今回は処理性能の面で、器の大きいハードウェアの設計を目指しました。『マリオカート ワールド』や『ドンキーコング バナンザ』はNintendo Switchでは実現できなかった新しい遊びを提案できていると考えています。
ハードウェアの革新性についてのご質問ですが、Nintendo Switch 2 は見た目にはあまり大きな変化がないように感じられるかもしれません。しかし、実際にはハードウェアも周辺機器も一から作り直しており、様々な創意工夫やハード・ソフト一体で開発する任天堂開発陣のこだわりが詰まった、とても任天堂らしい製品になっていると感じています。
今後は Nintendo Switch 2 を中心に様々なタイトルを開発し、新しい遊びの体験をご提供していきます。お客様に新鮮な驚きを与え続けられるようなハードウェアにすることで、Nintendo Switch 2 が新しいNintendo Switch の標準となることを目指していきます。