
- 細かな気づかいのできる彼にやさしくされたい
- 恋愛ゲームの新たな形に興味がある
- 近未来のシナリオが好き
マスト細胞がおすすめするゲーム
『恋と深空』
- プラットフォーム:iOS、Android
- 配信日:2024年1月18日
- 発売元:Infold Games
- 価格:基本プレイ無料(アイテム課金制)
恋愛シミュを始めたら、本格的なアクションRPGが始まった
とにかく開発陣がプレイヤーを楽しませることに全力で、「こんな要素を詰め込んだらプレイヤーが楽しんでくれるのでは」というアイデアを片っ端から実装したゲームになっている。
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話は『恋と深空』を初めてプレイしたときにさかのぼる。
物語が始まり、私に最初に向けられるのは、もちろん彼のやさしい視線だと思っていた。しかし、謎の事件に巻き込まれた挙句、最初に向けられたのは剣の切っ先だった。ストーリー上、そのような展開から始まる恋愛ゲームも珍しくはないし、「この銀髪の君と打ち解けていくのが楽しみだぜ」と、ストーリーを進めると……。
急に始まる謎の生命体とのバトル。しかもそれは、予兆範囲を避けながら敵に攻撃を叩き込んでいく本格的なもの。さらにステージを進めると、銃で戦っていた主人公が片手剣や両手剣に持ち替えて戦闘を始めたのだ。えっ? 片手剣の戦闘モーションも用意しているの? しかも戦闘スキルも全部違う!
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そう、開発陣はアクションRPGを全力で作り上げているのだ。恋愛シミュレーションゲームなのに。
ここまで読んだ方の中には「いや、恋愛ゲームなんだし。そこまで作り込む必要ないんじゃないの?」と、思う方もいると思う。至極まっとうなご意見だ。
自分はこの問いに対してある回答を得た瞬間があった。戦闘中に課されるミッションのようなものがこのゲームにも存在しており、その中に「敵の攻撃を避けHPを50%以上で戦闘を終える」というお題があった。
戦闘は白熱の難しさで、苦戦していたのだが「ギリギリクリアーできそうだけど、この攻撃が当たったら失敗しちゃう!」……そのときだった。いっしょに戦ってくれている彼が「俺の後ろに下がっていろ」と言わんばかりに攻撃からかばってくれたのだ。
好きになった。
戦闘中に助けられ、その人のことが気になってしまう。古典的な展開だが、この感情はたぶん、戦闘自体がワンボタンでポチポチしているような難易度だったら起きなかっただろう。開発者が真剣にアクションRPGと向き合い、それを恋愛ゲームに落とし込んだからこそ起きた化学反応だった。
しかし、これはこのゲームの魅力のほんの一部だ。これは本当に、恐ろしいゲームだ……。
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Writer:マスト細胞
ファミ通.comで連載中のゲーム業界お仕事マンガ『チェイサーゲーム』編集担当。3月1日発売予定の単行本第12巻では、アニメ業界の闇に迫る内容に。ぜひお買い求めください!