で、ゲーミングバザーとは何かというと、その名の通り“バザー”である。たとえばアウトレット品を販売したり中古デバイスを譲ったり。
デバイスメーカーに加えて個人のゲーマーも出店。商品売買だけでなく、新製品展示やコミュニティの場としても機能している。全体的にわいわい楽しい。
世界的に評価されるブランドも出店
一応説明しておくと、ARTISANは世界のプロゲーマーたちが「マウスパッドと言えばここ」と評価する国産ブランドである。大々的なプロモーションはしないので、知る人ぞ知るブランドのような扱いを受けているものの、本気の人ほどそのクオリティの高さを知っている。海外のPCゲーマーにお土産としてあげたら喜ばれそう。
マウスパッドには布のイメージがあると思うが、ガラス素材の大型マウスパッドも増えている。かっこいいイラストが目立ち、これがキーボードの横に合ったらたしかに気分よさそう。
ではなく「シンプルに伝手がないから」。需要があって、イラストレーターに連絡が取れて、ギャラの折り合いが付けばもっと増えるのでは、とのこと。ほほー。
その世界はニッチではあるものの、ニッチを全部集めるとそれなりのパワーになる。ニッチな世界の住人は、あなたが来るのを待ち構えています。楽しいよ。
アートの領域に片足を突っ込む
中古デバイスを売ったり物々交換したり、コレクションを自慢したり。中には自作アケコンやオリジナルボードゲームを売る人もいる。
【自作アケコン】猫型レバーレスコントローラーが2月22日発売。全パーツ揃ったフルセット版ほか、他のパーツを流用できるケース販売も対応
バザーなのでアイテムの売買が基本だが、ゲームに関連していれば展示もOK。たとえば自作のアート作品を飾ってもいい。この人は、
会場の電源を使うわけにもいかないので、わざわざ防災用ポータブル電源をレンタル(1日あたり数千円)。こんなことをする理由はとくにないそうだ。これを衝動と言う。
「そのまま買い取るのもおすすめですよって(レンタル業者から)めちゃくちゃ営業メールが来ます」とこぼしていた。何なんだよ。
転売ヤー撲滅
転売禁止だ。以前、ARTISAN新製品を本イベントで初出ししたところ、転売ヤーたちが元気になってしまったらしいのだ。彼らはどこにでも現れる。ひとり見たら30人はいる。
ゲーマー仲間同士で楽しくやってるのに、それで儲けようというのは腹が立つ。前は入場時にぎゃーぎゃー騒ぐような人もいて、さすがに来場者に迷惑がかかるため、転売ヤー対策が示された。
また、転売を目的に来場されたと判断された方は、主催に勝てるまでQuakeのDuelを回し続けるか、顔写真と個人情報をTシャツにして次の開催でオフィシャルグッズで販売させていただくかを選択いただきます。冗談ではなく本当にやります。主催がまともな人間だと思わないでください。 #gbaza
— ゲーミングバザー2024 🍂 10/12(土) @ 浅草 (@gbaza_jp) February 10, 2024
- ゲーミングバザー発起人の田原さんに勝つまでFPS『Quake』での対戦を回し続ける
- 顔写真と個人情報をTシャツにして、次回開催時にオフィシャルグッズとして販売
ひとつは「いったん横に置いてゲームしようぜ」という極めて平和的な対応である。なお、田原さんは『Quake』の元プロゲーマーなので、勝つのはおそらく不可能だ。一生『Quake』に囚われるタイプの新しい地獄。
面の皮が厚いようならもう片方を選べばいいと思う。転売に心を痛めない人なら余裕ですよね。
何にせよ、私刑のようになったらそれはそれでよくない。ゲーミングバザーには健やかに続いてほしいので、他人事ながらホッとしている。
そうそう。掘り出し物はいろいろ出るけど転売しないのが身のためだ。田原さん、たぶん本気だから。