Yogscast Gamesが、Steamでカードゲーム『Dungeons & Degenerate Gamblers』を配信開始。日本語にも対応し、定価は1700円。現在は10%オフセールの1530円で購入可能だ。
ギャンブル系のカードゲームにデッキビルディング要素を足したゲームといえばポーカーとデッキビルダーを組み合わせた『Balatro』が人気だが、本作はブラックジャックにデッキビルディング要素を足したような変則カードゲーム。さまざまな対戦相手と戦い、特殊カードなどを追加して個性的なデッキを作りながら、奥地へと冒険していく。
各対戦は、両キャラクターがヒットポイントを持っているRPGバトルのような形で行われる。ブラックジャックの各ラウンドのお互いのスコアの差をダメージとして与えていって、どちらかがゼロになれば勝ちだ。
ちなみにブラックジャック同様、基本的にカードの合計値が21を超えるとバスト(ドボン)となり、自分のスコアは0点になる。なので時には“このままだと負けだが、バストしたら大ダメージなので無理に勝負せずにダメージを引き受ける”といった選択も重要だ。
ちなみに最大値が21というのも基本ルールでしかなく、カードを使って22にしたり、逆に20に下げたりもできる。
このように最大値を超えないようにカードを引いていくブラックジャックの性質上、『Balatro』のように天井知らずに点数が伸びていく爽快感はあまりないのだが、本作はその分、CPU相手の対戦であるがゆえのデッキビルダーゲームとしての駆け引きの幅があるのがポイントだろう。
たとえば相手がブラックジャック(21)を完成させている所にカードをさらに送り込んでバストさせたり、逆にこっちがバストしているのにマイナスポイントのカードを出して強引に復帰したり、ブラックジャックとしては負けているのにカードの特殊効果でダメージを与えて倒すといった非道な戦略が成立するのだ。
強制的に送り込んだりサイドを移動できるカードは相手の戦術を崩すのに役立つ。これがもしソロ専用のゲームじゃなくて対人戦だったら切れそうだけど。
マイナス値のカードを使いこなしてスコアの調整を狙おう。
ちなみに本作、最近の『Balatro』人気で出てきたフォロワーというわけではなく、『Balatro』の発売以前からデモ版をリリースして着実に改良されてきた作品であり、完成度は高い。
なおその『Balatro』や、さらにそのインスパイア元でもある『幸運の大家様』(こちらはスロット×デッキビルダー)とのバンドルも販売されており、両タイトルを持っている人は発売記念価格よりもさらに安く入手可能となっている。