こんにちは。“ウィロござ”という当コーナーの略称が定着していないことを知りつつも、今後も健気に使い続けようと思っている忍者増田でござる。「そもそも言いにくいです。この世でたぶん増田さんしか使ってません」と担当編集者F殿に突っ込まれようと決してめげません。そんなの忍びの第六感で薄々感づいてました。

　そんなわけで“ウィロござ”名物『ウィズローグ』プレイ日記、今週もいってみましょう。

　じつは先日、“ドゥーべ沼地”のラスボス“ガスドラゴン”を、あっけないほど簡単に倒してしまいました！

　拙者はバカだから記憶が少しおぼろげなのでござるが、こいつ弱かったというより、ほとんど我がパーティーに攻撃をしてこなかったよーな気がします。

　気になってディレクターの前田さんに詳細を聞いてみたところ、ガスドラゴンは常時“緩慢”ステータスのため、2ターンに1回しか行動しないという、ニンとも憎めない奴なのでござった。ただしHPが高く、毒ブレスを吐くので注意が必要とのこと。さらに、「ブレスの射程に入らずに遠距離攻撃するか、直接攻撃力の高い前衛で力押すれば、意外と楽に倒せますよ」とのアドバイスまでいただいてしまいました。どうせなら先に聞いとけよ拙者。

　なるほど。きっと拙者が戦ったときは、この緩慢ステータスがうまくハマってくれたのでござるな。ガスドラゴンのターンになったときも、毒ブレスなど吐かずにたまたま“移動”で1ターン消費してくれたりね。

　その証拠に、試しにもう一度倒しに行ってみたところ、毒ブレスでパーティー全員が大ダメージを食らってエラい目にあいました。4人の死者を出してようやくクリアーという有様です。以前はそんな攻撃、一回も使ってこなかったのに！　やはり初戦はラッキーだったと言わざるをえません。てか試しになんか行かなきゃよかった。

　ドゥーべ沼地はほかにも“フリージー”が氷ブレスで全体攻撃をしてきたり、“ボーパルバニー”がクリティカルヒットをくり出してきたり、ザコ敵も侮れない迷宮でござったよ。拙者の場合はボス戦がああだったので、むしろザコとの戦いのほうが印象深い。以前のインタビューで前田さんが話してくれた、「『ウィザードリィ』の魅力は、プレイが同じにならないところ」という言葉を思い出したのでした。

▲2回目にガスドラゴンに挑んだときは、あっというまに4人の墓が！

　つぎの迷宮“ジュート砦”の最終ミッションは、ヴィロンの遺跡と同じ“最下層の敵全滅”だったので、またまた苦労すること山の如し……。

　白状するとこの迷宮の最終ミッションは、一度全滅して、そのあとボルタック商店で購入した“奇跡の護符”を2個使って強引にクリアーしました。なんかごめんなさい。以下にクリアーしたパーティーを記しておくでござるが、このような強行突破をしているので、これがクリアーに適したレベルかどうかは正直よくわかりません。

■ジュート砦をクリアーしたパーティー†

UC 蔵六　　　　レベル26／悪／戦士／雷／ドワーフ
R　影丸　　　　レベル31／善／戦士／氷／人間
SR ニンマース　レベル26／善／戦士／雷／人間
UC 無風　　　　レベル30／中立／僧侶／雷／人間
UC 甚助　　　　レベル25／善／魔術師／雷／ポークル
UC 百蔵　　　　レベル30／善／盗賊／炎／ノーム

　それにしても、奇跡の護符って便利ですね。所持していると、全滅時に自動的に全快してそのフロアから再開できるというスグレモノで、呪文まで回復しているのがありがたや。購入に10WJかかっちゃいますけどね。

　というわけで、ジュート砦についてはサラっと触れるだけで終えてしまいましたが仕方ありません。この手のダンジョンRPGをプレイしていて、愉快なことなどはそうそう何度も起こらんのです。

　ただ、この時点で少し“うれしいこと”がありました。鋭い読者はすでにお気づきだと思うが（白土三平風）、ここで“無風”と“百蔵”の2名がマックスレベルに達したのでござるよ。

　前回書いたように、拙者はUCの僧侶か魔術師をマックスレベルまで育て、“司教”に転職させたかったのです。盗賊の百蔵はとりあえず別のキャラクターと入れ替えることにして、僧侶の無風を司教にして引き続き育成することに決めました。

　レベルは1に下がり、特性値も“人間”の基本値に戻ってしまいましたが、ついに拙者のパーティー初の司教の誕生です！　魔術師と僧侶双方の呪文が使え、アイテム鑑定もできちゃう、司教・無風の今後の活躍に期待したいと思うでござるよ。

▲司教・無風の誕生の瞬間！　おいワーイ！

　……なーんてウキウキ気分に水を差す事件が起こったのはこのあとすぐでした。つぎの迷宮“アヴェンティの聖堂”の“納骨堂 Lv.2”から棺桶を持ち帰ると、なんとそこに入っていたのはUC司教だったのです！

▲こいつがびっくりするタイミングで手に入ったエルフ司教だ！

　愉快なことはそうそう起こらないと言ったばかりでござるが、やっぱり起こっちゃうのかよ！　いや、こうしてネタになったからいいんだけど、苦労してようやく司教を作った直後だなんて、神すぎるタイミング。しかもこいつエルフだから人間の無風より絶対に司教に向いているじゃん！　悔しいので拙者は、このまま無風のほうを育てることにします。

　前田さん、やっぱり『ウィザードリィ』はプレイが各々同じにならないんですね……。

　……と、半分凹んで半分おもしろがったところで、今回はこれにて御免！

　あ、最後にひとつ付け加えておきます。以前入手したR戦士、UC僧侶、UC盗賊に、それぞれ大猿、石猿、赤猿という名前をつけました。すべて、白土三平の忍者漫画『サスケ』に登場する猿飛忍群から採りました。そう、いままでは『忍者武芸帳 影丸伝』の登場人物から採っていたんですが、ついにそのルールを破ってしまったのでござる。だってもういいかげん登場人物が尽きてきたんだもん。

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