能力の違うキャラクターを使い分けて、ド派手で爽快なアクションを! 『エージェンツ オブ メイヘム』プレイインプレッション

公開日時:2017-11-30 16:00:00

文・動画:猫野カタリ

 アメコミ調のド派手でスタイリッシュなビジュアル同様、過激でユニークなキャラクターたちが暴れまわる『エージェンツ オブ メイヘム』がいよいよ2017年12月7日に発売される。本作は、あの『セインツロウ』を生み出した開発スタジオ“Deep Silver Volition”による期待のオープンワールドアクション。プレイヤーは、世界各国より招集されたスーパーエージェント集団“MAYHEM”に所属する12人のエージェントを操り、それぞれが持つ個性的なアビリティを駆使しながら、世界征服をもくろむ悪の組織との激戦をくり広げていくことになる。本稿では、そんな本作のプレイインプレッションをお届け。

■自由度は無限大!? 自分なりの“最強メンバー”を見つけよう

 『エージェンツ オブ メイヘム』では、総勢12人(初回生産特典として、『セインツロウ』シリーズに登場するジョニー・ギャットが使用可能に)のエージェントをプレイヤーキャラクターとして操作することができる。プレイヤーは、エージェントの中から好きな3人を選び、“スクワッド”というチームを作ってミッションに出撃。3人のスクワッドメンバーの中から操作キャラクターをいつでも自由に入れ替えられるので、メンバーの組み合わせによって幅広いアクションを楽しむことができるのだ。

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 ただ、ゲーム開始時には、3人のエージェントしか選べないが、“エージェントオペレーション”と呼ばれるミッションをクリアーしていくと、使用できるエージェントが増えていく仕組み。いくつかのエージェントオペレーションは序盤からプレイできるので、メインストーリーそっちのけで仲間をどんどん増やしていくことも可能だ。

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▲エージェントオペレーションを進めることで、新たなエージェントが仲間に。あらかじめ各エージェントが持つアビリティなどを確認できるので、自分の好みに合っていそうなエージェントを優先的に開放することもできる。

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 本作に登場する個性派揃いのエージェントたちは、操作キャラクターとしての性能もじつに多彩。ライフルとグレネードを装備したスタンダードなソルジャータイプや、弓と毒の扱いを得意とする遠距離狙撃タイプ、ステルスからの近接攻撃で大ダメージを与える暗殺者タイプなど、どのエージェントもまったく違う個性を持っているので、きっとお気に入りのメンバーが見つかるはず。

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▲エアダッシュができたり、ステルスで身を隠せたり、壁を登れたりと、エージェントによってできることに大きな違いがある。

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 また、エージェントたちは、レベルアップによってアビリティのカスタマイズやアップグレードが可能。カスタマイズではアビリティの威力を重視したり、追加効果を付与したりといったオプションが選択できる。アップグレードではマガジンサイズの増加やアビリティのクールタイム短縮など、選択した能力の底上げができるのだ。お気に入りのエージェントを鍛え上げいく楽しみもある。

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■ガジェットでさらなるカスタマイズも

 また、街の散策で素材を集めてエンジニアのグレムリンに渡せば、“ガジェット”を開発してもらえる。ガジェットにはエージェントの武器やアビリティを強化するものなど、さまざまな効果がある。このガジェットを使えば、バトルも有利になる。

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▲消耗品のガジェットはどれも強力なものばかり。つねに用意しておき、ボス戦など、「ここぞ」というときに使いたい。画像はエージェントの切り替え時に大爆発を起こす“タグティカルニューク”。

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▲こちらは電撃を帯びた巨大な鉄球を呼び出す“ガターボール”。

■エージェントたちを使い分けて、“LEGION”の悪巧みを阻止しろ

 本作のアクションにおいてキモとなるのが、スクワッドの編成とエージェントを適宜切り換えての効率的な戦い。「目的地までのザコ戦は機動力の高いエージェントでこなして、ボス戦で攻撃力の高いエージェントに切り換え」、「ダメージを受けたら体力の高い味方に交代して、回復までの時間を稼ぐ」などの基本的な役割分担を始め、複数のエージェントが持つアビリティを組み合わせて効果的な連携攻撃をするなど、多種多様な戦いが考えられる。

 個人的にお気に入りのスクワッドは、イエティ、フォーチュン、ブラドックの組み合わせ。フォーチュンは敵をスタンさせることができるスペシャルアビリティ“クイックサンド”を持つ。その“クイックサンド”をカスタマイズすると、敵のスタン状態を長時間継続させることができる。さらに武器のガジェット“デッドアイスコープ”とLEGIONテック“カモ”を装備することで、スタン中の敵に対する攻撃がすべてクリティカルになり、かつクリティカルヒット時のダメージが50%上昇する。
 イエティの敵の動きを止める“アイスシューター”を持っているので、イエティで敵をスタンさせてからフォーチュンに切り換え→スペシャルアビリティ“クイックサンド”でスタン状態を延長→動けない敵に、強化されたフォーチュンのクリティカル攻撃を叩き込み続ける、といった連携を狙うことができ、これが非常に強力で爽快なのだ。
 ブラドックは、他のエージェントとの切り換え時に攻撃力と防御力アップのバフをかけられる“ラフ&レディ”というアビリティでフォーチュンとイエティのサポートができ、さらにウォールクライム(壁登り)のアビリティも持っているため、機動力もあるのがうれしい。

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▲エージェントの武器やアビリティとにらめっこしながら、自分だけの最強スクワッドを求めて試行錯誤する楽しみ。

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メンバーはアクションの性能で選ぶのはもちろん、キャラクター性で選ぶというのも楽しみかたのひとつ。キャラクター性でお気に入りなのは、元軍人の女性エージェント・ブラドック。腕っぷしが強く、性格もシブくて葉巻が似合う大人の女性なのだ。シビれる!

■オープンワールドを駆け回って大暴れする爽快感

 舞台となるのは近未来都市・ソウル。巨大なオープンワールドで作られたソウルの都市は、水路の中から高層ビルのてっぺんまで、ほぼどこへでも移動することが可能だ。

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▲高低差の大きいソウルの街並みはダイナミックなアクションとの相性もバツグンで、ビルからビルへと自由に飛び回る爽快感がクセになる。

 フィールド上には、本作のメインストーリーとなる“LEGIONオペレーション”や、新たなエージェントを解放する“エージェントオペレーション”、LEGIONの拠点を制圧したり囚われた人質を救出したりといったチャレンジ形式の“LEGION任務”などが点在している。それぞれの開始地点まで行ってアイコンを選択すれば、自由なタイミングで好きなミッションを始めることが可能なのだ。また、拠点となる宇宙船ARKのメニューやマップからミッションを選択することで、選んだミッションをアクティブ化することができる。アクティブ化すると、ミッション名と直近の目的が画面上に表示され、マーカーによって現在地から目的地までの距離もわかるようになるので、特定のミッションを進めたいときは非常に便利。

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▲ミッションの開始地点となるアイコン。

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▲こちらの画面中央付近に出ているのが、アクティブになっているミッションの目的地を示すマーカーだ。ミッション開始後は目的が更新されるたび、画面上に表示されるマーカーの場所も随時更新されていく。つねに最新の目的地を指し示してしてくれるので、迷わずミッションを進めることができる。

 ミッション中、登場人物たちによる豊富な掛け合いが聞けるのも本作の特徴。会話からは登場人物たちのさまざま思惑や背景が伝わってくるので、どのキャラクターも魅力的に見えてくる。基本的に操作中のキャラクターが会話に参加するため、どのエージェントを使っているかによって会話の内容が微妙に変化する。

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 また、ミッションを受注せず、自由に街を探索することも可能。探索ではエージェントや装備の強化などに使用する素材のほか、エージェントの見た目が変わるスキン、新たな乗り物やガジェットの設計図なども入手可能だ。 さらに、ある程度シナリオが進むと、ソウルの街に“ドゥームズデイ”と呼ばれるLEGIONの巨大なデバイスが出現することも。ドゥームズデイには、採掘したダークマターのエネルギーで周辺エリアに大規模な被害をもたらす“採掘デバイス”や、怪獣のように街中で暴れ回る“ゴーレム”など、さまざまなバリエーションが存在。巨大兵器でやりたい放題というのは、やっぱり悪の組織のお約束なのかも。

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▲探索中はミッションやアイテムを見つけられるほか、通りすがりのLEGION兵に襲われることもある。さまざまな要素が巧妙に配置されているので、探索中は、つぎからつぎへと何かを発見することになり、プレイが止まらなくなってしまう……。

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▲ときにはLEGIONの巨大兵器“ドゥームズデイウェポン”がランダム(?)で現れるなんて要素も。

 操作性のよさやフィールドの楽しさといった基本的なオープンワールドアクションとしての完成度と、キャラクターのカスタマイズやスクワッドシステムによるやり込みの奥深さを兼ね備えた本作。加えて『セインツロウ』シリーズの魅力でもあったノリのいい登場人物たちのキャラクター性や、痛快なコメディの魅力もしっかりと受け継がれており、ゲーム体験のどこをとっても「楽しい!」という気持ちにさせてくれる。『セインツロウ』ファンの筆者としては待ちに待った本作だが、発売後は至高の一本として長く遊び倒すことになりそうだ。

 最後に、ソウル市街の探索とバトルシーンを抜き出したプレイ動画を紹介。とくに本作のアクション要素が気になる方は、ぜひチェックしてみてほしい。

 序盤のミッションなどの様子は先日配信された『エージェンツ オブ メイヘム』公式生放送「生でメイヘム」で確認を!


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