『Deus Ex: Mankind Divided』はちょっとした行動・選択で結末が変化するサスペンスフルな物語に【gamescom 2015】

公開日時:2015-08-10 00:00:00

 ドイツ・ケルンにて、現地時間2015年8月5日から9日まで開催された欧州最大級のゲームイベントgamescom 2015。同イベントのスクウェア・エニックスブースには、Eidos Montrealが開発するプレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『Deus Ex: Mankind Divided』が出展。同作のプロデューサーであるOliver Proulx氏(下写真右)とゲームプレイ・ディレクターのPatrick Fortier氏(下写真左)に話を聞く機会をいただいたので、その内容を紹介しよう。

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――まず、E3 2015で発表をした際の手応えをお聞かせください。

Patrick とてもアメージングでエキサイティングでしたね(笑)。

Oliver 本作のプロジェクトは大きいですし、開発が始まってから、しばらくオープンにできない期間がありましたので、E3で発表できてホッとしていますし、その反響から開発チームのモチベーションもグンと上がりました。

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――gamescomは一般向けのゲームイベントという側面が強いので、今回の新情報としては公開されたアートワークのみですが、そのアートワークについて少し解説いただければ。まずこれ(上)ですが、これはリモートハッキングしている状況のものですよね?

Oliver はい。ハッキングは本作において重要な要素です。リモートハッキングのオーグメンテーションが解放されていれば、遠隔ハッキングでき、ゲームを進めることができます。

――最初から使えるものではない、と。ハッキングできるものはゲーム内で識別できるのですか?

Oliver ええ。画面内にアイコンが出ます。

――そのリモートハッキングの能力にはレベルはあるのですか? たとえば、ある時点ではハッキングできなかったものが、その能力を強化することでハッキングできるようになる、とか。

Patrick はい。たとえば、テレビ、ラジオ、監視カメラのようなものは、すぐにハッキングできるようになりますが、ロボットのような高度なメカに対しては、ハッキング能力を強化する必要があります。ちなみに、セキュリティーポイントでコンピューターを操作してダイレクトにハッキングすることもできます。

――リモートとダイレクトで何か違いはあるのですか?

Patrick リモートハッキングの効果は一時的なもので、たとえば監視カメラをリモートハッキングした場合、一定時間後、カメラは回復してしまいます。ですが、直接コンピューターを使ってハッキングすると、その後、監視カメラはずっと機能しなくなります。

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――では、続いて強そうなキャラクターが描かれているふたつのアートワーク(上)ですが。

Patrick これはE3で公開した映像でも描かれていたプラハの街を警備するエグゾスケルトンスーツに身を包んだ警察官ですね。

Oliver 警官はふだん何もしないとジェンセンを追ってくることはありませんが、立ち入り禁止区域などに侵入しようとしたりするときには注意が必要です。

Patrick 本作は、前作から2年後の世界を描いたものですが、2年前は“サイバールネッサンス”が開花し、オーグメンテーションがもてはやされた夢のある未来を描いたものでした。ですが、前作でオーグメンテーション化した人々が暴走を始め、いまはオーグメンテーション化された人は偏見の目で見られ、警官にも監視される存在です。さらに、本作の世界では企業封建主義という、企業が社会を牛耳っている窮屈な世界になっています。今回、公開したアートワークでは、そんなオーグメンテーション黄金時代からの変化も感じ取ってもらえればと思います。

――なるほど。たしかに前作から煌びやかなゴールドっぽさが減った気がします(笑)。
プラハ以外のロケーションは?

Oliver 具体的には言えませんが、さまざまなロケーションは用意していますのでお楽しみに。

――前作はマルチエンディングでしたが、どの結末からの続きになるのですか?

Oliver 前作は4つのエンディングがあったのですが、本作はその中のひとつのエンディングからの続きではなく、4つのエンディングをミックスした世界となっています。

――本作でもマルティエンディングに?

Oliver はい。

Patrick 本作は、プレイヤーの些細な行動、たとえば、特定のアイテムを入手したりだとか、選択肢の中でこう答えたとか、そういった些細な行動が、ある結末に結びつく、といった作りにしようと思っています。ですので、エンディングを迎えるまで、どんな結末になるかドキドキできると思います。

――なかなか予測しづらいエンディングになると。

Patrick はい。

――E3ではコンバットを強化したポイントに挙げられていました。コンバットの能力を強化しないと不利な局面などはありますか?

Patrick 前作はステルスの能力に比べ、コンバットが少し弱かったと感じていたので、コンバット能力をステルス能力と同じレベルに引き上げた、というのが正しいイメージです。コンバットゲームにするつもりはありません。ステルスとコンバット、どちらの能力をアップするか、選択肢の幅をもっと広げたかったのです。

――ステルス、コンバットのどちらの能力も最大まで引き上げて、ジェンセンをかなり強くすることはできますか?

Patrick もちろんです。この能力をアップさせたら、あの能力がアップできない、といったスキルツリーになってはいないので安心してください。設定的には、すべてのオーグメンテーションの能力は、ジェンセンの体の中にすでに備わっているのですが、経験を積むこととで、新しい能力が開花していく、という形になっています。

――gaemscomのあと、大規模はゲームイベントとしては、東京ゲームショウがあります。東京ゲームショウには来場されるのですか? といっても、まだ日本発売がアナウンスされていない中で、この質問は誘導尋問のようですが(笑)。

Oliver (笑)。

Patrick 東京ゲームショウはまだ、わからないですが、ぜひ行ってみたいですね。

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