「『Just Cause 3』の哲学はプレイヤーがフリーダムであること」実機を使ったプレゼンテーションの模様を紹介【gamescom 2015】

公開日時:2015-08-07 00:00:00

 北米・欧州では2015年12月1日発売予定(日本発売は未定)のスクウェア・エニックスのプレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『JUST CAUSE 3(ジャストコーズ3)』。2015年8月5日(現地時間)から開催されている欧州最大級のゲームイベント“gamescom 2015”では、最新トレーラーが公開され、プレイアブル出展もされている。

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 とにかく、ド派手に破壊が楽しめる本シリーズだが、そんな本作を少しだけ試遊できた。『Just Cause 3』になって使い勝手が向上したグラップリングフックと、新しく加わったウイングスーツ、そしてパラシュートを組み合わせた移動がとにかく便利。たとえば、走っているクルマからジャンプしてウイングスーツで飛行したり、グラップリングフックで引っ張られている勢いを駆ってこれまたウイングスーツやパラシュートで飛行したりと、地上にいる時間はめっきり減りそうな感じ。ただ、慣れないうちは華麗な移動がしづらく、ウィングスーツで地面に激突、なんてことも。ウイングスーツやパラシュートはワンボタンで使用できるので、操作は簡単。コツをつかめばトレーラーにあるように、次から次へと移動したり破壊したり、飛ぶ爽快感が味わえそうだ。

 今回のgamescomでは、開発を手掛けるAvalanche Studios(アバランチスタジオ)のゲームディレクターRoland Lesterlin氏(下写真左)とアートディレクターのZach Schlappi氏(下写真右)にプレゼンテーションを受ける機会があったので、その内容を簡単に紹介しよう。

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■ストーリー

 主人公は前作と同様Rico Rodriguez(リコ・ロドリゲス)で、舞台となるのは地中海をモチーフにしたリコの故郷でもあるメディチ諸島。母親もメディチ出身だが父はメキシコ人。リコが小さかったころに島はDi Ravello(ディ・レベロ)将軍の軍部クーデターにより乗っ取られ、リコの両親は殺されてしまう。

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 リコは島を脱出して、CIAのベテランエージェントTom Sheldon(トム・シェルドン)と出会う。Tomはご存じの通り、シリーズを通りして登場してきた人物で、彼との活躍は『1』と『2』で描かれている。

 現在も島はDi Ravello将軍の冷酷な支配下にあった。リコの幼馴染のマリオ・フリーゴがリコにハガキを送り、島に戻ってレジスタンス運動に協力を要請する。両親をディ・レベロに殺されたリコは復讐のために島に戻ってくる。

「自分たちはリコと幼馴染のストーリーを語ることにしました。古い友だちとは、深い絆で結ばれ、気兼ねなく悪態もつける。リコはこのような関係にある友だちがたくさんいて、彼らと共にDi Ravelloに対抗することになります」(Roland Lesterlin氏)

■最新トレーラーについて

 「子どものころからスピルバーグ監督のファンだったが、彼は不条理な状況で活躍するインディアナ・ジョーンズを登場させ、見る人に親近感をもたせた。ジョーンズはナチスをやっつける考古学者で冒険家という変わったキャラクターであり、こう聞いただけでは変なヤツと思うだけだが、この人物がいろいろと困難な状況に置かれると、親しさを感じて応援したくなり、楽しい経験になる。リコに対しても、そう思ってもらえるとうれしい」(Roland Lesterlin氏)

■実機デモで解説

 ミッション形式で物語りが進んでいく本作。ミッションへの入りかたはプレイヤーの自由。プレゼンでは、あるミッションが紹介され、パラシュート隊が到着し戦いがスタート。敵を直接撃ったり、パラシュートを撃って落下させたり。本作の弾薬は無制限のようで、弾薬の残数を気にせず、思いっきり撃ちまくることができる。「『Just Cause 3』の哲学はプレイヤーのフリーダムであること。将軍の軍隊とどう戦うかはプレイヤー次第です」(Zach Schlappi氏)

 ゲームでは、ある要素を解放するとガレージを設置でき、ゲーム内の乗物(車、飛行機、ヘリ、ボート)をガレージに入れると、フィールドの好きな場所に乗物を出現させることができるようだ。武器も同様に、事前に設定した武器を好きな場所で出現させる、といったことも確認できた。

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■Q&Aセッション

 最後に数分間のメディア合同Q&Aセッションが行われた。

――エンディング以降はゲームはが終了するだけなのか?

Roland Lesterlin もちろん、ストーリーモードをクリアーした後もプレイは続けられます。マップが非常に広いので、やり残したことに挑戦できるでしょう。

――前作では目的のボスのほかに、ゲリラ勢力などもありましたが、今回も複数勢力との戦いに?

Roland Lesterlin 主要な悪役はDi Ravello将軍ひとりですが、今回は時間をかけて敵側のユニットにバラエティーを持たせました。ミッションでもショットンを手にした敵やRPGユニット、ハンドガンを使うユニットなど、敵の構成は変化に富んでいます。

――登場するビークルはどれくらの数が?

Roland Lesterlin ビークルは……多数と言っておきます(笑)。おすすめはトラクター。カスタマイズすると、速度を上げることができ、見ていて楽しいですよ。

――天候の変化はある?

Zach Schlappi 雨が降り、太陽が照り、夜には月が出ます。雲が流れて、雪も降る。雲が集まってきて遠くに嵐が起きているのが見えたりもしますし、雨が降ってくると水たまりができ、太陽が出ると徐々に乾いていきます。天候はランダムに変化しますが、ミッションではドラマを盛り上げるために設定されている場合もあります。こうした天候を変化させるダイナミック・ウエザーシステムには時間をかけました。チームが素晴らしい環境を作ってくれたと思います。

※『Just Cause』公式サイト(英語)

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