Cricket Through the Ages(クリケット・スルー・エイジ)(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
架空のMMORPGの世界と、プレイヤーたちの現実世界を行き来する冒険をクラシックRPGスタイルで。随所に散りばめられたメタ発言も含め、RPG好きがニヤリとする作風。装備武器や操作キャラでガラッと変わる攻撃スタイルが、戦いに独自の立ち回りをもたらす。レベルキャップ制もMMORPGらしさを演出するが、目的地への動線がわかりにくく、それによりレベルカンスト状態が続くのが気になった。
週刊ファミ通1843号より
MMORPGを題材にしたRPGで、メタな要素や“初心者あるある”的なネタを織り込んだ作風がユニーク。ゲームの世界と現実世界を行き来して物語が展開するのもいいね。スキルツリーでの成長要素や各キャラのスキルを活用する戦略性はあるものの、バトルでの選択は反復的になりがちで、演出などをスキップできないのもあって面倒に感じるときも。もう少し親切な誘導が欲しい場面もしばしばあるかな。
週刊ファミ通1843号より
現実とMMORPGを行き来し、双方でのゲーマーライフを俯瞰する、等身大のお話に興味津々。同様の構図で人気のアニメなどと異なるのは、キャラがそこまで美形でも強くもなく、だからこそ身近に感じられる点。そのへんがうかがえるタイトルをはじめ、もう少し翻訳に力が入っていれば、誘引力がさらに増したかと。どこに何があるのか、固有名詞やシンボルも含めてわかりづらいなど、いろいろと惜しい。
週刊ファミ通1843号より
低めの俯瞰視点で描写される、フィールドの魅力的な奥行感が、レベルデザインの平坦さを補っています。随所でユーモアやサービス精神が発揮されているのはわかるのですが、正直、原作の前提知識を越えて伝わるほどのものではないかなと。RPGとしてふつうに遊ぼうとすると、バトルの戦略性の薄さや、ガチガチの一本道構成なのにナビゲーション指示が曖昧なせいで、やけに迷うシナリオ進行に戸惑います。
週刊ファミ通1843号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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