アガサ・クリスティ:オリエント急行殺人事件(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報

卵を守る雨宮
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7

『オリエント急行殺人事件』は未読ですが、王道の密室ミステリーとして作品世界へ。複数の証言、証拠、事象などを樹形図のようにつなげて謎を解く名探偵の思考・ひらめきを可視化した謎解きシステムで、気分はまさに名探偵ポアロ。また、謎解きはパズルや並べ替えなどもあり、メリハリある作りに。人物のグラフィックはやや古く感じるが、それが名作の持つクラシカルな雰囲気を醸し出している面も。

週刊ファミ通1833号より

ジゴロ☆芦田
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8

舞台が現代となり、オリジナル要素も加わって原作からアレンジされた物語は、行く末が気になって目が離せなくなる。ミステリーとしては釈然としない部分がちょっとあるものの、推理を間違えてもゲームオーバーになったりはせず、詰まることなくストーリーを楽しめるのがナイス。事件の本筋から外れたミニゲームも含め、段階的なヒント機能のおかげもあって、余計なストレスなくプレイできます。

週刊ファミ通1833号より

くしだナム子
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8

シナリオの力はさすが。現代風のアレンジもこなれていて、上質のミステリーを違和感なく堪能できます。前世代的なビジュアルは少々残念ですが、豪華列車のクラシックで重厚な趣を表現するには適している模様。コマンド方式の進化形とも受け取れる“マインドマップ”は、捜査の状況や生じた疑問のメモとして参照するのにも便利です。和訳による謎解きの混乱など粗もありますが、推進力が上回りました。

週刊ファミ通1833号より

戸塚伎一
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8

老ポアロのゆったりとした口調と移動、そして格調の高さを静かに演出するBGMに触れているうちに、プレイ時間そのものが優雅に思えてきます。情報を整理する推理パートは、何度もやり直せたりヒントを気軽に参照できたりで、正直、洞察力ゼロでも大丈夫です。そこそこ頭を使うミニゲーム的なパズルパートが、ほどよいアクセントになるでしょう。“原作”ファンは、改変要素を温かい目で見守りましょう!?

週刊ファミ通1833号より

ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和

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レビュー

平均

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7.7

寝台列車内の殺人事件に、名探偵エルキュール・ポアロが挑む。現代の物語としてアレンジされ、スマートフォンなども登場。容疑者が追加されたエピソードも収録している。

発売日
2024年1月25日
価格
4,800 円+税
ジャンル
アドベンチャー
メーカー
3goo
関連サイト
公式
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