Warhammer 40,000: Rogue Trader(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
『ウォーハンマー』の世界と本格的シミュレーションRPGの相性はバッチリ。ミニチュアフィギュアを動かしているような感じで戦うバトル、自分好みにカスタマイズする育成要素が、ユニットへの愛着を高めてくれる。戦闘自体も、豊富な武器やスキル、ステージの遮蔽物が戦術性を底上げ。ただ、UIや操作系はPCゲーム寄りで、テキスト量も多く、かつ翻訳的な文章のため、そのぶん敷居は高くなりがちに。
週刊ファミ通1828号より
『ウォーハンマー40,000』の世界でナラティブな体験ができるのは魅力的。シミュレーションRPG風の戦闘も作品の世界観にマッチ。難易度を5段階から選べるうえ、敵の回避率などの細かな項目までカスタムできるのも○。翻訳の質はいまひとつで、内容はわかるけれども頭にスッと入ってこない直訳のような文章が多く、会話での選択肢を選ぶおもしろみを十分に味わえている気にはなれないのが残念。
週刊ファミ通1828号より
いい意味で難解な設定が、硬派な雰囲気を醸し出している原作シリーズ。しかし、直感的でない操作と、わかりづらい翻訳とが、そのマニアックな世界への没入を妨げていて惜しい。とくに後者は、対話での選択が重要なだけに致命的。口調が統一されていないのも、キャラの人物像を不明瞭にする一因に。ゲーム経験値の高いプレイヤーなら、洋ゲー的な個性を味わいつつ、本来のおもしろさを享受できそう。
週刊ファミ通1828号より
単語や表示法のクセが強いシナリオテキストを読み込んで体験できる物語は、なかなかに波乱万丈。“誰(の発言)を信じて行動するか?”といったミステリー風の要素も随所で楽しめます。戦闘パートは、ミドル〜ロングレンジで敵戦力をある程度削り、ここぞという場面でアビリティ発動……の流れが安定。操作性が特別快適というわけではないのですが、UIのギミック感が雰囲気にマッチしています。
週刊ファミ通1828号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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